猛暑の夏に考える電力不足問題

今年の夏は本当に暑いです。まさに記録的猛暑だと言っていいと思います。このような暑さではとてもではありませんが、冷房をつけないではいられません。しかし同時に電力不足について、少し心配してしまいます。

7月18日のことですが、以下のようなニュースが入ってきました。

冷房需要増加で関電に電力融通 中部電など5社

関電、他社から電力融通=5年ぶり、猛暑で供給力の98%

関西電力といえば、先日大飯発電所3、4号機が再稼動するということで、電気代を下げるというニュースがあったばかりです。

原子力発電所を再稼働させても電力が不足し、他電力会社から電気を融通してもらわないといけなかった、という事はよほど大量の電力消費量が予想された、という事でしょう。はっきり言ってしまえば、そのほとんどはこの暑さによる、冷房のための電力需要だと思われます。逆に考えると、もし原発を再稼働していなかったら、電力不足に対応できていなかったかもしれません。

以前「でんき予報」をご存知ですか?というコラムでも書きましたが、各地方電力会社は現在のその地方の電力の使用状況と電気の供給力について、また18時以降には翌日の電力使用量の見通しが、それぞれでんき予報のページで公開されています。各電力会社はそれを元にして、他電力会社から電気を融通してもらうかどうかを決めているのです。

特に今年はご存知の通りの猛暑ですし、また関西地方は西日本豪雨がありましたので、特に電力需要が高まっているのでしょう。また電力不足は夏だけではありません。冬にだって、十分電力不足が起きる可能性があります。いやむしろ、平均して夏より冬の方が電力使用量が多くなる傾向があります。今年の冬、東京に大雪が降ったとき、電力不足になりかけたというニュースをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。つまり夏も冬も、電力不足になる危険性があるのです。

これはやはり現在多くの原子力発電所が稼働停止となっていることと、大きく関係してくるのでは無いでしょうか。原子力発電所は大量の電気を発電することが出来ます。その大量の発電を利用するように社会の枠組みが作られてしまっていますので、いざ原子力発電所が稼働を停止すると、様々なところで無理が出てきてしまうのでしょう。

たかが電力不足と言いますが、電力が不足するだけで交通はマヒしてしまいます。冷暖房が動かなくなるので、夏は熱中症、冬は凍えてしまう人が続出してしまうでしょう。場合によっては、大量の死者が出てしまうかもしれません。電気が不足してしまうだけで、日常生活を送れなくなってしまいます。それだけ電気は大切なものなのです。

電気は今の社会では、必要不可欠なものです。ですのでその供給量は是非とも大量かつ安定させてほしいものです。ただしそうなると心配になってくるのが電気代です。もちろん現在停止している原子力発電所が稼働を再開すれば、関西電力のように電気代が値下げされる可能性は十分あります。もちろんそれだけでは無く、新電力を使って電気代を値下げすることも出来ます。今のうちから新電力に切り替えておけば、今度の冬も来年の夏も、電気代を気にせずに電気を使うことが可能です。

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