まさか!の時のために知っておきたい もし電気料金が払えなくなったら?

この「工場電気ドットコム」をご覧の皆様は、やはり少しでも工場の電気代を安くしたいとお考えの事だと思います。それは逆に言うと、今支払っている電気代を「高い」と思われているからだと思います。
しかしどんなに高い電気代でも、電気代を支払わないわけにはいきません。電気を止められてしまい、工場の経営すら難しくなってしまいます。

ところでもし本当に電気代を支払わなかったら、具体的にどういう事が起きてしまうのでしょうか?今回はそこを見ていきたいと思います。ただし書いていく内容は一般家庭の電気代の話になりますので、工場などの会社などの場合は、また細かい所で違ってくる部分はあるかと思いますが、あらかじめご了承ください。

電気代の滞納から止まるまでの期限

電気料金が払えなくなったら_電気代の滞納

まず電気代ですが、いわゆる「検針」が一つの基準となっています。前月に行われた検針と当月に行われた検針の間に使用された電力量によって、電気料金が変わってきます。

電気代の支払額は毎月の検針が終わった後に届く「電気使用量のお知らせ(請求書)」によって分かります。そして請求が来た段階で、すみやかに電気代を電力会社に支払わないといけません。しかしこの時に支払をしない、つまり電気代を滞納しても、すぐに電気が止められるという事はありません。ちなみに検針の翌日から20日目までの事を「早収期限日」と呼び、その間の使用料金を「早収料金」と呼んでいます。

電気代の支払期限ですが、「検針」の翌日から30日目までが第一回目となります。この時までに電気料金を支払えない場合、すぐに電気が止まることはありませんが、検針から40日を過ぎた段階で、1日につき0.03%、年利10%の延滞金が発生するようになります。利息自体はそれほど大したことはありませんが、これらの延滞利息は翌月の電気料金に含まれることになります。

そして二回目の支払期限が検針から50日目となります。おそらく払込伝票が手元に届いてくるはずです。その払込伝票に最終的な支払期日が書かれています。
それでもまだ電気料金が支払われないようであれば、電力会社から送電停止予告のついた督促状が届きます。督促状には電気の停止予定日が書かれています。この期限を過ぎると電気の送電がストップされてしまうのです。この間の期間ですが、検針の段階からおよそ60日から70日程度、二ヶ月弱で電気が止められてしまいます

そして電力が停止となってから15日後、今度は電気会社との契約自体が強制解約となってしまいます。こうなってしまっては、また新しい電気会社を探さないといけなくなってしまいます。

この辺りの期間や順番などは各電力会社によって、多少違ってくる場合があります。詳しくは現在契約している電力会社にご確認ください

電気が止まる前にできること

電気料金が払えなくなったら_電気が止まる前に

ご覧いただいたように、電気代を支払えなくても検針からおよそ二ヶ月程度は電気が止まることはまずありません。という事はその間になんらかの対策を講じることが出来る、というわけです。

もちろん一番いいのは電気代を支払うことでしょう。それが一番確実です。しかし電気代が支払えなかったから滞納しているというのもまた事実です。金策に走り回るか、あるいは他に後回しに出来るような支払が無いかどうか、徹底的に調べてみる必要はありそうです。

それでもどうしようも無い時は、直接電力会社に連絡してみるというのも一つの手です。どこの電力会社にもサポートセンターの電話番号はありますので、そこに連絡して事情を話してみましょう。基本的に私たちは電気会社にとっては「お客様」になります。よほどの事が無い限りは、ある程度事情を話してみれば、なんとかなる場合がほとんどです。しかし何度も何度も同じような電気代未払いを繰り返しているようでは、電気会社も信用してくれないかもしれません。普段からキチンと電気代を期限までに支払っている、という事が大事になってきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?電気代を支払えなくても、すぐに電気が止まるということはありませんが、およそ二ヶ月程度で電気は止まってしまいます。逆にいうと二ヶ月の猶予があるという事でもありますので、その間になんとかして電気代を工面しないといけないですね。

そうならないように、少しでも電気代を安くしておくなどの工夫は必要です。「工場電気ドットコム」では、皆さんの電気代が少しでも安くなるよう、お手伝いをさせていただいております。詳しいことはお問い合わせください。

また最初にも書きました通り、今回書いた内容は個人の一般家庭の場合となります。企業や工場などでは、若干違ってくる場合があります。その点はご了承ください。

最後に実際に電気を止められてしまった方の体験談が読めるページをお教えしておきます。皆様はくれぐれも電気を止められないよう、ご注意ください。