電流と電圧について

電流と電圧

電気の話をする時に「電流」と「電圧」という、2つの用語が出てきます。ところでこの「電流」と「電圧」は一体どう違うのでしょうか?単純に言ってしまうのであれば、「電流」は、流れている電気を帯びた粒子(電子など)の量になります。一方の電圧ですが、これは電流を流そうとする力、という事になります。電流を表す単位はA(アンペア)、電圧を表す単位はV(ボルト)となっています。電流は常に、+極からマイナス極へ流れると決まっています。
ちなみにA(アンペア)にV(ボルト)を掛けて、更に力率を掛けたものが、いわゆる電力=W(ワット)です。

もっとも電気は目に見えないものなので、あまりピンとは来ないかもしれません。なかなか理解するのは難しいと思うので、別の物に例えてみましょう。
例えば車が走っている道路をイメージしてください。電流は「走る車の台数」であり、電圧は「走る車の速さ」だと言えるでしょう。大体のイメージはつかめたでしょうか?
もうひとつ別の例えをしてみます。今度は注射器に水が入っている状態をイメージしてください。注射器の先から出る水の量が「電流」です。そして注射器を押す力が「電圧」になります。大体イメージできたのでは無いでしょうか?

高電圧は危険?

一般に電圧が高いと電気は危険だと思われています。「高電圧危険」などという看板が工場などにかかっているいのを、見た事がある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。しかし実は高電圧であっても、そこに流れている電流が少なければ人体には影響はありません。この現象、実は皆さんは良くご存知のはずです。そう「静電気」です。

冬場などにドアノブなどの金属製のものに触れたとき、一瞬パチッとしびれる事があります。これが「静電気」です。実はこの静電気ですが、電圧は実に3,000Vから10,000Vもあると言われています。しかし流れている電流はものすごく少ないので、少ししびれるだけで済んでしまいます。

一方一般的な家庭に使われている電気は、静電気よりも遥かに少なく100Vです。しかし流れている電流は静電気の比ではないくらいに多いので、感電した場合、最悪死亡するケースもあります。電気の危険性は、実は電圧では無く電流に関係しているのです。ですので濡れた手でコンセントなどは、絶対に触らないようにしましょう。

自然現象で電気が発生するものというと、他には落雷があります。落雷のときの電圧は、およそ200万から10億V、電流は1,000から20万Aにもなります。電圧が高いのはもちろんですが、電流もとても量が多いので、これも直撃してしまうととても危険です。夏場に海や山などで落雷が近づいてきたら、急いでどこか遠くへ避難しましょう。

電圧と送電

電圧は送電にも関係してきます。発電所で作られた電気は、およそ数千~20,000V程度の電圧しかありませんが、これを超高圧変電所で15.4万Vに電圧を高めます。こうすることにより、長距離でも効率良く送電をすることが可能になるのです。そして一次変電所、中間変電所などいくつもの変電所を経て、町中で見る電線ではおよそ6,600Vに電圧を下げられた電流が流れています。そして電柱の上にある変圧器で100Vや200Vに変換され、各家庭や工場に電気が届くのです。

まとめ

電流と電圧の違い、いかがだったでしょうか?普段使っている電気でも、まだまだ分かっていない事はたくさんあります。これからも工場電気ドットコムのコラムページでは、電気についてあれこれと書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。