ソーラーパネルといえば、太陽光発電のために必要なパネルです。ソーラーパネルに太陽光が当たることにより、発電が可能となります。このため例えばソーラーパネルが水没しているような場合でも、太陽光さえ当たれば発電してしまうため、水没しているソーラーパネルに近づく際には細心の注意が必要となるわけです。
ソーラーパネルによる発電量は、当然ですが太陽光の当たり方によって決まってきます。太陽光が当たらない夜間や雨天の時などは、発電量もかなり減ってきてしまいます。そのために太陽光発電はどうしても天気に左右される、不安定な発電方法なのです。しかしこの発電効率を従来以上にアップさせるかもしれない方法が、研究されています。
Gigzine:ソーラーパネルの表面に「単純な模様」を追加するだけで光の吸収効率が2倍以上になるとの研究結果
近年では再生可能エネルギーの研究や導入が世界各国で進められており、太陽光発電などの発電効率も次第に高まっています。イギリスのヨーク大学がポルトガルのヌエバ・デ・リスボン大学と共同で行った研究では、ソーラーパネルの表面に単純なパターンのエッチングを施すことで、光の吸収効率が2倍以上になる可能性があると判明しました。
(中略)
シミュレーションの結果、格子状のパターンがランダムに回転するチェカーボード柄が、比較対象となったどのパターンよりも多くの電気を生み出すことが判明。格子状のパターンが存在しない従来の太陽光電池と比較すると、約125%も多くの電気を生成することが示唆されたそうです。さらに研究チームは、格子状のパターンからなるチェッカーボード柄は単純な構造であり、他の複雑なナノ構造を持つソーラーパネルよりも工業規模での生産が容易だと主張しています。
なかなか面白い研究結果だと思います。ソーラーパネルの太陽光の吸収効率が2倍アップすれば、その分多くの発電ができることになるでしょう。そうすれば、今まではあまり発電効率が良くなかった曇天の時でも、晴天のときと同様の発電が出来るようになるかもしれません。あるいはソーラーパネル自体を、現状の大きさからより小さくする事も可能になるかもしれません。ソーラーパネルが小さくなれば、より狭いスペースにも気軽に設置できるようになるでしょう。
もちろんそれらが実用化するにはまだまだ研究が必要となってくるでしょうが、実現すれば、太陽光発電の可能性が一気に広がることになります。エネルギー問題もかなり改善されることとなるでしょう。
再生可能エネルギーは、今後のエネルギーの中心となっていく存在です。しかし現状ではまだまだ上手くいかない物がほとんどだと言えるでしょう。今回のような研究を続けることで、コスト面でも優れた、より優れた発電方法が新たに見つかる可能性もあるかもしれませんね。