今回は高圧電力と低圧電力について見ていきたいと思います。
実は普段私達が使っている電気には「高圧」と「低圧」があります。一体どのように違うのでしょうか?
高圧電力と低圧電力の違い
高圧(こうあつ)とは、直流にあっては750Vを、交流にあっては600Vを超え、7kV以下の電圧である(電気設備技術基準 第2条1-二)。これを越えるものは特別高圧(とくべつこうあつ)と称する。
Wikipediaでは、上のように書かれています。更に分かりやすく説明しますと、契約電力が50kW未満であれば低圧電力となり、50kW以上の場合であれば高圧電力という分け方になります。
高圧電力は主に、デパート、高層ビル、ホテル、マンション、大規模工場、デパート、ショッピングモール、学校、病院、アミューズメント施設、など、大型の建物・施設に使われる事が多いです。街中にある電柱を良く見ると、電線が3本走っていますが、その3本のうちの最上段を高圧電気が走っていることがほとんどです。
高圧電力は電気を電線から6600Vで引いてきて、変圧することで使用します。あるビルが高圧か低圧かどちらの電力を使っているのかを見分ける方法ですが、敷地内に電気室や変圧器があれば高圧となります。みなさん、街中で下のような変圧器を見たことがあると思いますが、この変圧器(キュービクルと言います)が置いてある所では、高圧電力を使っています。
一方の低圧電力は高圧よりも低く、直流で750V以下、交流で600V以下の電圧のことをいいます。低圧電力は一般家庭、小規模事務所、レストラン、美容院、コンビニなど、電力使用量が少ない小さな建物に使われることが一般的です。電柱の上に円筒形のものがついているのを見たことがあるかと思いますが、あれが低圧電気の変圧器です。あの変圧器の中で、100Vまたは200Vに変圧され、各消費者のところへ届けられています。
もともと電気は、発電所で発電された時には、50万Vから27万Vほどの電圧です。それが各地の変電所を通るうちにどんどんと電圧を下げられ、そして上の変圧器で最終的に家庭やオフィスで使用できるまでの電圧に下げられます。
実は高圧電力と低圧電力は、電気料金が違っています。高圧電力の方が低圧電力よりも、割安になっているのです。しかし傾向として高圧電力を使っているところの方が使用電力量も多くなりますし、また変圧器(キュービクル)の維持管理費なども必要になってくるので、結果としては割高になってしまっていると言えるでしょう。
高圧・低圧と電力自由化
実はこの「高圧」「低圧」という区分は、電力の自由化の順番とも深く関わっています。
まず電力が自由化されたのが、「高圧」よりも更に電圧が高い「特別高圧」です。これは2000年から自由化されています。
次に自由化されたのが「高圧」です。これは「特別高圧」につづいて2003年から自由化がされました。
そして最後に「低圧」が自由化されたのが、2016年です。電気の自由化は、このように段階を踏んで行われてきたのです。
「工場電気ドットコム」で対象としているのは、主に工場や町工場などで利用されている「高圧」電気です。しかし「特別高圧」「低圧」の電気でも、対応しております。電気代を削減して省エネを考えていらっしゃいましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。特に高圧電気は、低圧電気よりも大幅な電気代削減が期待できます。
最後に
私達「工場電気ドットコム」では、高圧電気の切り替え後も皆様に今までどおり安心して電気を使っていただけるようにつとめております。全国に400社以上ある新電力の会社を独自にリサーチし、さらに実際に業者に会いに行ったり電話をして話を聞いたりして、徹底的にヒアリングを行いました。その上で、誠実で信頼できる新電力会社を、独自に選定し皆様にご紹介してまいります。