再生可能エネルギー発電があれば他の発電はいらないのか?

再生可能エネルギーによる発電、つまり太陽光発電や風力発電や地熱発電などは、これからの発電を考えていく時に決して外せない要素です。特に「脱炭素社会」を目指すのであれば、これらの発電方法とは切り離して考えていくことは不可能だと言えるでしょう。

それではそうした再生可能エネルギーによる発電以外のものは、果たしてこれから不要になっていくのでしょうか?再生可能エネルギー発電が普及すれば、それらは無くなっていくものなのでしょうか?

答えは「NO」です。たとえ太陽光発電や風力発電などが発展・普及していったとしても、決して原子力発電や火力発電などが不要になるという事はありえません。

ほくでん:太陽光や風力を使えば、原子力はいらないのでは?

太陽光・風力の課題
気象条件により出力が変動
太陽光や風力は、天気や風の強さで発電量が変わるなど、天候に左右され発電量が安定しないエネルギーです。
安定供給のためには、火力発電などの出力調整が可能な電源をバックアップとして準備する必要があります。

これももう当コラムでは何度も書いていることになりますが、太陽光発電は太陽が出ている時だけしか発電ができません。基本的に曇天や夜間には発電はできないのです。また風量も風がやんでしまっている時には、発電はできません。今後技術が発展してきて、太陽光発電や風力発電でも効率的に電気が作り出せるようになれば、晴れている時や風のある時に大量の電気を発電して蓄電しておき、発電できない時間帯でそれを利用するという事も可能になるでしょう。しかし現在の技術では、そんな事はまだまだ不可能です。電気を安定して大量に供給するためには、どうしても原子力発電や火力発電によるサポートが必要となってきます。

こうした現実を見ないで、ただ闇雲に太陽光発電や風力発電を導入すればいい、と考える事はやめておいた方がいいでしょう。もちろん今後の技術革新などで太陽光発電でも大量に電気を供給できるようになるかもしれませんが、少なくとも現在の技術では無理だと言えます。これももう何度も書いていますが、なにか一つの発電方法に頼るのでは無く、バランス良く考えることが大切です。ただ「太陽光発電を普及させるため」が目的になってしまっては、本末転倒だと言えるでしょう。