どんどんと値上げを続けていく燃料調整費

おかげさまでこの工場電気ドットコムも、多くのお客様よりお問合せをいただくようになりました。本当に感謝の言葉しかございません。そして色々なお客様のお話をおうかがいする機会も増えてきたのですが、やはり皆様口を揃えて「電気代が高くなってきている」と言われます。これは偶然ではありません。実際に電気代はこの1年でかなりの値上がりをしているのです。そしてその原因は、燃料費調整単価にあります。

燃料費調整単価」は、すでにこのサイトでも何度もご紹介してきております。現在日本の発電のほとんどは、火力発電によって賄われています。その火力発電を行うための、燃料(原油など)の購入・輸送の費用となります。そのために原油の価格が上下すれば、それに伴う形で燃料費調整単価は上下します。また原油産出国の近くで政変などがあった場合、安全に原油を輸送するために費用がかかることもあります。

現在その燃料費調整単価が、とにかく値上がりを続けているのです。

ところでこの燃料費調整単価ですが、実は各電力会社のホームページにて公開されています。例えば東京電力のホームページを見てみましょう。

このように「平成31年1月分の電気料金の調整」として、燃料費調整単価が掲載されています。平成31年1月分の燃料費調整単価は、工場などの高圧電気の場合、1kWhあたり-0.64円となっています。値がマイナスになっているのは、その分が通常の電気料金から引かれているという意味合いになります。

そしてその隣には「平成30年12月分との差」という項目があります。これが1kWhあたり0.28円となっています。つまり0.28円の値上げということになります。この値だけ見ると、大したことは無いように思えます。しかし仮に一ヶ月あたり10万kwhの電力を利用されていると考えた場合、「10万kwh×0.28円」となり、28,000円の値上げとなるのです。年間で考えると、336,000円も電気代が値上げしたことになるのです。電気の利用量が変わらずとも、燃料費調整単価の値上げだけで、これだけの値上げになってしまうのです。

これはこの2年ほどの燃料費調整単価の一覧です。先程の東京電力のページからダウンロード可能です。平成29(2017)年2月には、高圧電気の燃料費調整単価は1kwhあたり-4.20円でした。しかし先程も出したように平成31年1月には1kWhあたり-0.64円になります。その差は実に3.56円にもなります。使用電力量1kwhあたり、3.56円もの値上げになっているわけですから、先程の例で考えると、二年前の毎月の電気料金よりも356,000円もの値上げになっているわけです。特に電気を大量に使う工場や町工場の皆様にとっては、大打撃であることは間違いありません

燃料費調整単価の値上げ傾向は、まだまだしばらくは続くものと思われます。ただしこのまま上がりっぱなしということは、まず無いでしょう。その時のために、工場電気ドットコムでは電気だの基本料金を値下げすることでの電気代全体の削減をオススメしております。キャンペーンや割引などでの一時的な値下げでは、ほんの一時しのぎにしかならないでしょう。

とは言え、現在は基本料金の値下げ幅もかなり下がりにくくなっている状況です。大幅な削減を期待されて見積もり依頼を出してくださった皆様にとっては、正直物足りない削減額になってしまうかもしれません。しかしそれは、どこの新電力会社であっても同じことです。私達工場電気ドットコムは特に工場や町工場などの、高圧電気の値下げに強い新電力会社を揃えていますので、ここで下がらないのであれば他の新電力会社でもそれほど下がらないでしょう。

だからこそ今のうちに基本料金を値下げしておいていただければ、いずれ電気代が更に値下げできるようになった段階で、また私達の方からさらなる電気代のご提案をさせていただきます。これは複数の新電力会社を揃えており、かつ電気業界を俯瞰して見ることが出来る立場にいる、私達工場電気ドットコムだからこそできるご提案です。

工場電気ドットコムは新電力会社の代理店ですが、その心意気としては工場の皆様の代理店として、新電力会社と電気代値下げの交渉をしていくという立場のつもりでおります。工場電気ドットコムは皆様の電気のパートナーです、とはそういう意味なのです。