知らないと損をする?新電力の見積書を見る際に注意すべきポイント

先日のことなのですが、すでに新電力に切り替えた工場様とお話をする機会がありました。するとその方がお話の中で、「電気代が25%下がったよ」と言われたので、かなり驚いてしまいました。

2018年7月現在の工場の電気代の平均的な削減率は、概ね5%~6%くらいが平均だと思います。電気の使い方に無駄が多かったりする場合、電気代が15%ほど下がるところはありますが、25%は常識的に考えてもさすがに下がりすぎです。

そこでその方に更に詳しい事を聞いてみたのですが、どうやら電気料金の総額に対する削減率が25%なのではなく、基本料金だけに対する削減率が25%だったということがわかりました。「基本料金」の削減率と、「電気料金総額」の削減率、これは似ているようで全然違います。

電力費用削減の仕組み

電気代の内訳

電気料金の内訳は、こちらの画像を参考にしていただきたいのですが、おおまかに分類すると

電気料金=基本料金 + 電力量料金 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金

となります。つまり基本料金の割引率がどれだけ大きくても、そこに足される電力量料金再生可能エネルギー発電促進賦課金に対して割引が無いのであれば、電力量料金全体として見ると、割引率はそこまで大きくはならないのです。基本料金の25%削減だと、電気料金総額に対しては、おそらく3%~4%くらいの削減になるでしょう。

ちなみに工場電気ドットコムであれば、基本料金の削減率はおよそ30~40%程度、電気料金全体であれば8%の値下げ率が可能です。

今回お話をさせていただいた方に関しては、どうやら新電力会社の担当者の説明不足だったようです。しかしできれば、提案を受ける側が見積もりについて知識をもっていれば、すぐにわかることでもあります。

電気料金の見積書は独特な所があり、知らない方にとっては分かりづらい部分も確かにあります。例えば一般的な見積もりであれば、ある程度確定した料金となるのですが、電気料金の見積もりは、あくまでも「予想」です。ご提出いただいた過去の利用明細の時と全く同じ電力使用量、燃料調整費単価であれば、見積もり通りの数字が出るのでしょうが、もちろんそんな事は決して有りえません。あくまでも「同じように電気を使った場合、大体この程度の額になります」という目安にしかなりません。電気代が安くなるからといって大量に電気を使ってしまった結果、それほど電気料金が安くならなかった、ということも十分有りえます。

また見積書は新電力各社によって、燃料調整費を計算に入れるところと入れないところ、現状の割引などを適用した金額で算出するところと、割引を除外して見積もりをつくるところなど、見積もりの形式だけでも実に多種多様です。具体的にイメージするのは難しいかもしれませんが、それらの違いによって、最終的に提案される「削減率」の数字と実際に削減される「金額」が変わってきてしまうということです。

工場電気ドットコムでは、そういったノウハウのフォローも万全に行っています。工場電気ドットコムがお出しする見積書には、基本料金の削減率なのか全体の削減率なのかがわかるよう、十分配慮しております。それでも見積書の見方が分からない、詳しいことが知りたい、ということであれば詳しくご説明いたします。また他社から出た見積書であっても、ご要望がありましたら、内容の分析・ご説明など差し上げるサービスも行っております。

まずは工場電気ドットコムまで、お気軽にお問合せください。簡単見積もりのお申込みもお待ちいたしております。