台風の時に電気で注意したいこと

これからの季節、台風が日本にやってくる悩ましい季節になりました。先日の台風12号も、かなり変則的な進路でしたし、また雨量もかなりのものでしたね。

ところでこれからの台風シーズンを前にして、電気に関して何か注意しておくことなどはあるのでしょうか?今回は台風と電気について、見ていきたいと思います。

停電に備える

台風といえば停電、とある世代以上の方はお思いになるのでは無いでしょうか。それくらいかつては台風の時に停電が発生していました。今では停電の危険性は少なくなりましたが、それでも万が一を考えて、停電に対する備えをしておいた方がいいでしょう。

具体的には懐中電灯やローソクなどの準備、電気を使わずに調理が出来るような食品など。ラジオもあった方が、台風情報が聞けて便利です。もっとも今はスマホやノートパソコンなどでWi-Fiを使えば、インターネットを通じて、台風情報を知ることも出来ます。

もし実際に停電になってしまった場合、アイロンやドライヤーなどの電熱器具などのコンセントを抜いておきましょう。これは停電が復旧した際に、それらのコンセントが繋がったままだと、火災や事故などが起きる可能性があるからです。

浸水に備える

台風に伴って、近くの河川が氾濫したり床上浸水などが発生する可能性もあります。そのような時には、すぐに避難することももちろん大切ですが、その際にはまずは電気機器のコンセントを抜いておきましょう。緊急の場合などは、ブレーカーを落としてから避難するのでも構いません。そうしないと、水に浸かってしまった電化製品が原因で漏電になってしまい、火災などが発生する危険性もあります。

また一度水に浸かってしまった電気製品は、すぐに使うのは避けましょう。必ず電気工事店などの専門の所に点検してもらい、安全を確認したうえで使用するようにしましょう。

台風が去った後

台風が近くから去っていった後も、要注意です。風の影響で電線などが切れてしまってたり、木などが倒れた影響で電信柱を倒してしまっている事があります。そのような場所を見つけたら、近寄らないようにして、すぐに地方電力会社に通報しましょう。電線が切れていた場合、特に台風の後だと地面が濡れている可能性が高いので、近づくと感電してしまう恐れがあります。

また電信柱などが倒れていなくても、電線にビニールや木の枝、看板やアンテナなどの飛来物が引っかかっている可能性もあります。これらも停電や事故の原因となりますので、すぐに通報するようにしましょう。

まとめ

台風の時に電気関連で注意することを、まとめておきました。しかし一番肝心なことは、普段からこうした台風などの災害が来ることを見越して、準備しておくことです。台風はまだ進路が分かるので良いですが、地震などは何の前触れもなく来ることがほとんどです。災害が来てから慌てるのでは無く、あらかじめ準備しておくことが肝心です。

例えばチェックリストなどを作ったり、定期的に電気周りを業者に点検してもらうだけでも、十分な効果があります。こうした単純なことこそが、災害に対しては一番の効果を発揮するのです。常日頃から電気について調べたり、安全対策について勉強しておくことも大事でしょう。

そして何か起こった時は、自分の判断で動かないで、専門家に相談することが大切です。特に工場ともなると高圧電力を利用しているため、何かあった場合は専門的な知識が必要となってきます。災害があった時の連絡先など、あらかじめ調べておくといいかもしれませんね。