白熱電球とLED電球の違いについて

私達が日常生活を送るのに、「電球」はいまや欠かせない存在です。電球があるおかげで、暗い所や夜中でも作業をすることが出来ます。今回は電球について書いていきたいと思います。

ところで電球にはおおまかにいって、2つの種類があります。「白熱電球」と「LED電球」です。それらは一体どのような違いあるのでしょうか?

白熱電球について

白熱電球は一体どうして光るのでしょうか?まずは白熱電球の仕組みについて、見ていきましょう。白熱電球を分解してみると、構造自体はすごく単純なもののなっていて、ガラスの球の中に「フィラメント」と呼ばれる細い線上の物体があります。フィラメントは金属の細い線から出来ています(ちなみにかつては日本産の竹がフィラメントとして使われていたことがありました)。

白熱電球に電流を通すと、このフィラメントに電流が流れることになります。フィラメントは電気抵抗が極端に大きいため、電流を流すことで発光・発熱をします(およそ2000~3000度の高温です)。これが白熱電球が光を出す仕組みです。

このフィラメントは、何度も発光・発熱を繰り返すことで少しずつ小さくなっていき、最後には切れてしまいます。これがいわゆる「電球が切れた」状態です。

白熱電球では発光と一緒に発熱をします。そのために電気のついている白熱電球を触ると、熱く感じるのですね。電気が切れたばかりの白熱電球を交換しようとして電球に触って、ヤケドをしてしまった経験がある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

LED電球について

ではLED電球はどのようにして発光するのでしょうか?LEDが発光する仕組みは、白熱電球とは全然違っています。LED電球を分解してみると、白熱電球のようなフィラメントはありません。そのかわりに小さなLEDチップというものがいくつかあります。LED電球では、このLEDチップが発光をするのです。

LEDチップに電流を流すと、LEDチップの中の電子と「正孔」と呼ばれるものが、それぞれ移動を始めます。この「正孔」というものは、簡単に説明すると電流の中にある、電子の無い「」だと言うことが出来ます。水の中にある「」をイメージしていただくと、分かりやすいかもしれません。電子(水)の中に電子の無い正孔(泡)がある、というわけです。泡自体は水ではありませんが、水の中にあるので、水と同じように見えます。そしてこの「正孔」の中に電子が入る、つまり泡の中に水が入り込むと、電子が持っていたエネルギーを放出して発光します。これがLED電球が光る仕組みとなります。

LED電球では発光の際に発熱はしないので発光部分は熱くはないのですが、周囲の電球部分は若干発熱をしています。白熱電球ほどには高温になりませんが、全く発熱をしないというわけではありません。ですのでLED電球を取り替える際などには、やはり電気を切って作業をするようにしましょう。

白熱電球とLED電気の違い

白熱電球とLED電球の違いですが、上にも書いたように白熱電球は高い熱を出しますが、LED電球はほとんど発熱しない、という違いがあります。なので例えば真夏などに白熱電球を使っていると、その分周囲の温度が上がってしまう、という事があります。その分冬は暖かくなるのですが、そうした効果を期待するくらいであれば、暖房を導入した方が早いでしょう。

他にも、寿命の違いが挙げられます。白熱電球の寿命は、おおよそ1,000~2,000時間程度と言われています。いっぽうLED電球は、およそ4万時間程度の寿命があると言われています。もちろん利用環境などによって、違いなどは出てくると思いますが、白熱電球よりもLED電球の方がはるかに寿命が長い、というのは間違いありません。

電気代で見てみると、白熱電球を1年間使用した場合の電気代はおよそ4,000円弱。LED電球の場合は600円弱となります。これも利用環境で変わってきますが、白熱電球よりもLED電球の方が3,000円以上も電気代が安く済むという利点があります。また上に書いたようにLED電球は寿命が長いので、交換のための買い替えが少なくて済みます。その分の交換費用や手間を考えると、白熱電球よりもLED電球の方がはるかにお得だという事が出来るでしょう。もちろんLED電球は白熱電球よりも高いのですが、それを計算に入れても、十分すぎるほどに安く済みますね。

まとめ

白熱電球とLED電球には、それぞれ違いがあります。そうした違いをきちんと理解して、それぞれふさわしい場所で利用するのが一番いいでしょう。

電気代でいえばLED電球を使うことで節電効果が期待できますが、それでも電気代基本料金が高いままだと、結果として電気代があまり下がらなかったという事も十分ありえます。工場電気ドットコムであれば、電気代の基本料金を値下げすることが出来ますので、LED電球を使うことで更に大幅な電気代値下げを期待することが出来ます。

工場や製作所の電球が切れそうであれば、思い切ってLED電球にしてしまい、更に電気を新電力に切り替えてしまってはいかがでしょうか?お問い合わせ、お見積りは無料にて承っております。工場電気ドットコムまでお気軽にご相談ください。