要注意!スマートメーターを利用した詐欺について

私達は普段電気会社と契約して、電気を買っています。そして電気の使用量に応じて電気会社に電気代を支払っています。その「電気の使用量」を計測するのが、みなさんも良くご存知の電気メーターです。

現在この電気メーターを従来のアナログ式のタイプから、最新型のスマートメーターに取り替えるという作業が、2024年度までには完了するように進められています。このスマートメーターの最大の特徴は、デジタル式であるというところでしょう。電気の消費量をデジタルで記録して、更に遠いところにもそのデータを送ることが出来るようになっています。そのために検針員の方が戸別に電気メーターをチェックする、という作業が不要になります。また更にスマートメーターでは電気の使用量を30分単位で細かく記録する事も可能となっています。

アナログ式電気メーターからスマートメーターへの取替は、全て無料にて行われます。取替費用などは、利用者の皆さんは一切出す必要がありません。またスマートメーターへの取り替えに際して20分程度の作業は発生しますが、大掛かりな工事などは一切必要ありません。取替作業中も電気を普通に利用することが可能です。

スマートメーターへの切り替えは、順次行われていきます。まだ取替が行われていない所でも、2024年度までの間には取替の作業が行われます。新電力などに切り替えを行った場合などは、そのタイミングでスマートメーターへの切り替えが行われることがありますが、それも全て費用などは一切必要ありません。

しかしこのスマートメーターを利用した詐欺があるので、くれぐれもご注意してください。具体的には電話などで地域の電力会社を騙って、スマートメーターの取り付けを進めてきます。そして実際にスマートメーターの取り付けを行った後で、取り付けの費用を請求するというものです。

上に書きましたように、スマートメーターの取り付けは「完全無料」にて進められています。もしもスマートメーターの取り付けに際して、何らかの料金を請求されるようであれば、それはほぼ間違いなく詐欺案件だと断定できます。

電話営業だけではありません。悪質な新電力と契約をしてしまった場合、スマートメーターの取り付け費用を請求されることもあります。こちらも当然ですが、本来であれば費用は一切請求されません。そのような請求をしてくる新電力会社は、即時契約解除を考えた方がいいと言えるでしょう。

このようにスマートメーターを利用した詐欺が、現在後を絶ちません。この工場電気ドットコムをご覧の皆様はくれぐれも気をつけて、詐欺の被害に合わないようにしてください。電力会社を騙った怪しい電話などは、必ず相手の会社名と所属、氏名などを控えておくようにしましょう。