電車内での充電って盗電になるの?

現在私達は毎日のように多くの電気製品を利用しています。スマートフォンやノートPCを始めとして、他にも多くの電気製品があります。しかし外出先で電気残量が無いことに気づいて、充電する場所も見つからず慌ててしまった、そんな経験がある方も少なくないでしょう。そこで慌てて入った喫茶店やファーストフード店でコンセントを見つけてやっと充電ができた、と安心したいところですが、基本的に許可が出ていない喫茶店やファーストフード店での充電は「盗電」となってしまいます。つまり犯罪行為になってしまいますので、くれぐれもご注意ください。

ところでコンセントというと、実は電車の車両にもコンセントがあるのをご存知でしょうか?椅子の下や壁の下の方などにあるため、なかなか気づかないかもしれません。このコンセントは基本的には電車内を掃除するときの掃除機などのための電源ですので、このコンセントから充電をしようとすると、やはり先ほどと同じように「盗電」となってしまい、犯罪となってしまいます。ご注意ください。

ただし新幹線の一部の座席や一部の特急列車などでは、利用客が使えるようにコンセントを用意してあることがあります。そうした車両では自由に電気を使えますので、充電などをしても問題は有りません。念の為あらかじめコンセントにどのように注意書きがされているかを、チェックしておくといいでしょう。

ところでこうした電車内にあるコンセントを利用する際には、特に利用していいという注意書きがあるものは盗電になるので使ってはいけないのはもちろんですが、実はもうひとつ使ってはいけない理由があります。実は電車内のコンセントは、たとえば電気の周波数が「50Hz」で供給されている地域であったとしても、電車内の電気は「60Hz」で供給されている事があります。これには色々な理由があるので説明は省きますが、もし50Hz対応の機械で60Hzの電気を充電してしまうと、その機械は壊れてしまう可能性があります。盗電に加えて電気製品が壊れてしまうのでは、まさに泣きっ面に蜂だと言っていいでしょう。もちろん電車内でコンセントを利用していい場合でも、周波数を確認して利用する癖をつけておいた方がいいかもしれませんね。