節電要請が出ても絶対に電源を抜いてはいけない物とは?

先日東京電力管内に「電力需給ひっ迫警報」が出されましたが、それに伴い電力を確保するために「節電のお願い」が出されたことは、まだご記憶の方も多いと思います。そして皆さんがこの節電要請に協力していただいたおかげで、なんとか電力を確保することが出来、大停電を回避することが出来ました。皆さんの協力あってのことだったと思います。しかし「節電要請」が出た中、決して電源を抜いてはいけない物の電源を抜いてしまい、悲劇に見舞われてしまった方もいるようです。

こちらの一連のやり取りをご覧いただければわかりますが、商品管理用のサーバー電源を抜いた人がいてしまったために、システムエラーが発生してしまったそうです。もちろん電源を抜いた人は「節電要請」が出ているため、良かれと思ってサーバーの電源を抜いてしまったのでしょう。おそらく自分が何をやったのか、気づいてすらいないのかもしれません。これは笑い事では無いのですが、しかし他にも同様の事態が起きてしまった企業なども、いくつかあるかもしれません。

こうしたサーバー、パソコンなどは急に電源を落とすと壊れる原因となります。それゆえに停電が一番怖いので、停電が起きる前にパソコンの電源を落とすというのは、非常に正しい行為です。しかしデータ管理などをするサーバーは、常に電源が入っていないと意味がありませんし、電源を落とすのであれば正しい手順を行う必要があります。最悪の場合、今まで蓄積していたデータが全て無くなってしまいます。

このようにうかつに電源を抜いてしまってはいけない物、というのが実は結構あります。今回のようなサーバー、パソコンなどは、特に注意した方がいいでしょう。大企業であればそうしたサーバーやパソコンなどは専門の管理者がいるはずなので、そうした方のアドバイスに従うべきでしょう。

他には例えば冷蔵庫などもいきなりコンセントを抜かない方がいいでしょう。冷蔵・冷凍していたものが、溶けてしまいます。ただし冷蔵庫であればコンセントを抜いた後に扉を開かなければ、しばらくは内部がその温度のまま保たれます。

今回の「節電要請」は、かなり異例の物でした。しかし現在の電力供給量がそのまま続くのであれば、いつまた同様の「節電要請」が出るかはわかりません。もしまた「節電要請」が出てきた際に、同様の被害が起きないよう、「電源を抜いてはいけない物」というのは、あらかじめ調べておいた方がいいかもしれませんね。