日本の工業地帯・京葉工業地域について

現在の日本には、いくつもの工業地域=工場などがたくさんある地域、があるという事は既にお話いたしました。今回はその工業地域の中でも、特に「京葉工業地域」について、書いていきたいと思います。

京葉工業地域

京葉臨海工業地帯」とも呼ばれる京葉工業地域は、全国で7位の工業生産額を誇ります。千葉県の東京湾岸に広がる工業地域であり、千葉県北西部の浦安市から富津市に至る東京湾海岸線を、約12,000ヘクタールも埋め立ててつくられました。京葉工業地域には鉄鋼・化学・石油関係の工場が多く並び、日本最大規模の素材とエネルギー供給地となっています。

京葉工業地域の歴史

現在京葉工業地域が広がるあたりは、もともとは海苔養殖やアサリなど、漁業が発展していた地域でした。
もともとは第二次大戦中に軍需工場のために埋立地が造られていたのですが、第二次大戦後その埋立後地に、鉄工所が進出してきたのをきっかけに、工業地域として発展することとなっていきました。さらに東京電力も操業を開始し、また化学工場なども多く入ってきて、工業地帯として発展をしてきました。

昭和38年には京葉臨海鉄道が開通。また成田空港の開港により、東京と成田を結ぶ物流の拠点としても重要な地位を占めるようになりました。
近年では、ウォーターフロントとしての再開発も進んでおり、更なる発展が期待されている地域でもあります。

京葉工業地域の特色

京葉工業地域の特色として、機械工業や化学工業が盛んです。特に化学工業は全体の出荷額の割合が50%となっているのが、最大の特徴です。機械工業よりも化学工業の割合が高い地域は、日本では他にあまりありません。
また上にも書きましたとおり、成田空港が近くにあるため、外国との貿易額は特に多く、日本第一位の座を名古屋と争っています。

まとめ

今回は京葉工業地域について、書いてきました。これからも工場に関する情報や知識なども、お届けしていきたいと思います。