撤退したエレトス電気の対応から考える安全な新電力の選び方

2019年5月31日、エレトス電気という新電力が突如として事業撤退を表明いたしました。

エレトス電気

<ご契約者様への重要なお知らせ>

いつもエレトスをご利用頂き、誠にありがとうございます。

2018年より安価な電気を供給すべくサービスを行ってまいりましたが、諸事情により経営を継続していく事が難しい状況となり、誠に急ではございますが、この度、サービスを終了させて頂くこととなりました。

ご契約者の皆様にはご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、後日ご契約住所へ郵送される「エレトス電気から他電力会社への切替えのお願い」に沿って、記載されている期日までに他電力会社様へ切替えをお願い申し上げます。

エレトス電気は元々アメリカの新電力会社であったビスタエナジーが母体となって、日本で展開していたサービスです。しかしエレトス電気の代理店が、プラン変更を装ってエレトス電気との契約に切り替えていた、という事件が2018年末から2019年4月までの間に発生しました。

時事ドットコム プラン変更装い、新規契約=6人逮捕、電力自由化で初-京都府警

関西電力の契約変更手続きを装い、電気供給契約先を勝手に切り替えたとして、京都府警は29日、特定商取引法違反(不実の告知など)の疑いで電力小売代理店「FAiCE」(大阪市北区)社長北岡健太容疑者(32)=大阪市都島区=ら男6人を逮捕した。電力小売り自由化に関連する同法違反での逮捕は全国で初めて。
府警によると、北岡容疑者ら2人は容疑を否認しているという。
北岡容疑者の逮捕容疑は2018年12月~19年4月、大阪府と京都市に住む20~70代の男女4人の自宅を訪問し、「関電の契約者は料金プランを変更すれば料金が安くなる」などと虚偽の説明をし、関電との契約を解除した上、業務委託元である電力小売り事業者と新規の契約を結ばせた疑い。

それから程なくして、冒頭に書いたようにエレトス電気も事業からの撤退を表明いたしました。エレトス電気と契約していた方にとは、あまりにも突然の事だったでしょう。

実はこれ以前から、エレトス電気については悪い評判が聞こえてきていました。検針を装って書類にサインを求めてきたのでサインをしたけれど、後になって良く見たらエレトス電気へと電気を切り替える契約書だったという話、あるいはマンションの管理会社から指示されたと嘘をついて契約を迫ったという話、などなど「詐欺」と言われても仕方ない手法を使っていたようです。ネット上では実際にクーリングオフをした、という方の体験談などもあるようです。

そしてエレトス電気がホームページに掲載した内容(冒頭のもの)は要約すると「2019年6月14日までに新しい電力会社と契約してください。6月28日にはエレトスからの電気の供給が終わります。」という事になります。エレトス電気と契約をして、すっかり安心されていた契約者の方にしてみれば、自分のところの電気の契約が終わってしまう、というのはおよそ納得できない事だと思われて当然でしょう。

ただ安心していただきたいのは、このように新電力からの電気の供給が止まっても、すぐに電気が使えなくなるという事は決してありません。このような事態に備えるべく「常時安全サポート」という仕組みが作られております。契約している新電力になんらかのトラブルが発生した場合、例えば今回のような撤退であったり、あるいは電気が調達できなかったりというような場合、新電力会社に代わって地方電力会社から電気が送られてくるようになっています。ですので、全く電気が使えなくなってしまう、という事はございません。

ただしその場合ですが、電気の契約先が地方電力会社になってしまいます。そうなりますとせっかく新電力にして下がった電気料金が、また元に戻ってしまうという事になります。それが嫌であるなら、また新しい新電力会社を探して、新たに契約をしないとなりません。また一からプランを選ぶ手間を考えると、かなり面倒くさいのは間違いありません。

エレトス電気の一件から分かるのは、新電力に切り替える際には倒産しない、経営の安定している所、あるいは怪しい経営をしていない所を選ぶようにしないといけない、という事です。せっかく新電力に切り替えても、その新電力会社が倒産したり、なんらかのトラブルで事業撤退したりすると、また新しく電力会社を探さないといけなくなってしまいます。そうなってしまっては、ハッキリ言って二度手間になってしまうでしょう。

私達工場電気ドットコムでは、このような怪しい行為をするような新電力会社は、そもそもご提案しておりません。経営状態も安定した会社を選んで、ご提案さしあげております。ですので、事業撤退や経営上のトラブルは、まず無いものと考えていただいて構いません。「安心・安全」にご利用できる新電力会社ばかりを、ご提案さしあげております。もちろんそうは言いましても、特に経営に関しては、万に一つということもございます。万が一私どもがご提案した新電力会社が倒産であったり、あるいは事業撤退であったりをするような場合には、私達はその情報をキャッチした段階ですぐに、ご契約いただいた皆様に対して、新しい新電力へ切り替えるよう、即座に再度ご提案をさしあげるようにいたします。皆様が「安心・安全」に電気を利用されることが、私達工場電気ドットコムの最大の喜びだからです。

更に工場電気ドットコムでは、皆様からのご相談、お問い合わせ、お見積りを完全無料にて受付しております。電気に関してお困りのこと、ちょっとした疑問などございましたら、まずはお気軽にご連絡ください。お電話でもメールでも、どちらからでも受付しております。