茨城県の工場にお教えしたい再生可能エネルギーについて

茨城県について

茨城県は関東平野の北東に位置し、その東が太平洋に大きく面している県です。県庁所在地は水戸市になります。もともとは水戸藩として、徳川御三家のお膝元として有名でした。

県の北部にある日立市やひたちなか市では工業化が進んでおり、多くの工場が存在しています。またつくば市には筑波研究学園都市が形成されており、研究都市としての機能を有しております。近年ではつくばエクスプレスなどが開通し、東京への交通の便もかなり良くなりました。県の東にある鹿嶋市や神栖市のあたりは「鹿島臨海工業地帯」として、工業化が進んでいます。

そんな茨城県に多くある工場の皆様にお教えしたいのが、再生可能エネルギーについてです。

再生可能エネルギーについて

再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、地熱など地球資源のエネルギーを利用して、発電をする方法です。石油や石炭、天然ガスなどの化石エネルギーは発電の際に温室効果ガスを発生しますが、再生可能エネルギーではそうした温室効果ガスなどは発生しないので、環境に優しいエネルギーであるとされています。

再生可能エネルギーは、具体的には以下のような種類があります。

  • 太陽光
  • 風力
  • 水力
  • 地熱
  • バイオマス

もちろん他にも種類はありますが、代表的なものは以上の5つとなるでしょう。

こうした再生可能エネルギーは、二酸化炭素を排出しないことはもちろんですが、自然のエネルギーを利用しているため、枯渇する心配がありません。ですので石油などのように、いつか無くなってしまうのではないか、ということを考える必要がありません。

再生可能エネルギーのメリットとデメリット

こうした再生可能エネルギーの最大のメリットは、上にも書いたとおりに枯渇する心配が無いということ。そしてもうひとつが二酸化炭素などを排出しないという事です。特に「二酸化炭素を排出しない」という部分ですが、2016年に発効されたパリ協定では発展途上国を問わず,すべての国が参加して、世界の平均気温の上昇を産業革命前の 2℃未満(努力目標 1.5℃)に抑えるようにし、更に21世紀後半には温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが目標とされました。このパリ協定を実現するためには、「二酸化炭素を排出しない」再生可能エネルギーの存在が、非常に大きな割合を占めるでしょう。

一方再生可能エネルギーのデメリットですが、やはり「自然」を相手にするために、コントロールするのが難しいという所にあるでしょう。例えば太陽光発電では、発電をするのに太陽光が必要ですが、太陽光は24時間あるわけではありません。夜には太陽光は出てきませんし、また天気によっては太陽光が少なくなってしまう事も、十分考えられます。

同様に風力発電も、風の弱い時や強い時などはコントロールも出来ませんし、予測もなかなか難しいです。そのため発電の絶対条件のひとつである「安定した発電量」をクリアするのが、難しいというのが現状です。

再生可能エネルギーの未来

現在私達の電気料金には、こうした再生可能エネルギーを発展・研究させるための費用である、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が上乗せされています。しかしそれにより、私達の電気料金がどんどん値上がりを続けてしまっている、という負の側面もあります。また単純に「二酸化炭素を排出しない」のであれば、実は原子力発電でも構わないはずです。原子力発電所でも、二酸化炭素は排出しません。原子力発電の方が大量の電気を安定して、発電することが可能です。

もちろん原子力発電所では、事故によっては大災害を引き起こす可能性があるという事が知られてきました。しかし再生可能エネルギーではまだ原子力発電所のように、大量の電気を発電するということは不可能です。もちろん再生可能エネルギーが、今後必要になってくる事は、間違いありません。ですが現状では、原子力発電か再生可能エネルギーのどちらか二択で、という事では無く、原子力発電所を適宜運営しつつ、再生可能エネルギーの研究を進めていく、というのが私達への負担も少なくなり、安定した発電が期待できるのでは無いでしょうか。このあたりは、まだまだ議論の余地がある段階です。