電気の切り替えって大丈夫?なんだか不安?と思っている方へ

毎月の電気代が高くなってしまっているので、「節電」をして電気代を安くしよう!そう思ったのはいいけれど、いざ節電をはじめてみると、これがなかなか面倒くさいし、どうにも長続きしない。そのような体験をされた方は、少なくないと思います。これが特に企業だった場合、社長の命令で「節電しろ!」となったものの、実際には管理が大変ですし、他の社員の足並みを揃えるのも大変です。そこでこの工場電気ドットコムでは、電気会社を切り替えることでの節電を提案しています。

そうは言っても「電気会社を切り替える」という事に抵抗感がある方は、まだまだ少なくないようです。実際に今までお会いしてきた皆さんも、やはり最初は同様に抵抗感を持っていらっしゃった方がほとんどでした。しかしこれは仕方ない面もあるかと思います。いわゆる「電力自由化」が行われるまでは、電気会社は地方電力会社が独占していたのですから、そこから新しい電気会社に切り替えるような経験をされた方自体がいらっしゃらないわけです。

しかし今は電力会社を自由に選べる時代です。実際に電気会社を地方電気会社以外の所に切り替えてみれば、今までと変わらずに電気が使えるということもわかります。またこれはあくまでも個人的な感想ですが、一度電気会社を切り替えた会社などはその経験を生かして、より良い電気会社を求めて何度も何度も切り替える傾向があるようです。つまり電気会社の切り替えは、それだけ気軽にできることなのです。

では実際に不安に思っている方は、電気会社切り替えのどういった部分を不安に思っているのでしょうか?

停電が増えたりすることが心配

「電気」に関する一番の心配といえば、やはり停電でしょう。せっかく電気を切り替えたとしても、停電が増えるようであれば意味がありません。よほどの災害でも無い限り、停電が起きないに越したことはありません。

結論から言いますと、新電力会社に切り替えても停電は発生します。ただしそれは、現在地方電力会社を利用している場合と、同じ確率での発生です。つまり停電に関しての心配は、現在と全く変わらない、ということです。電気会社を切り替えるということは、あくまでも「窓口」となる会社を切り替えるだけです。送電線や発電所などが変わってしまうわけではありません。そうしたシステム部分は、今まで通りです。同じシステムを使っている以上、停電などの可能性は、従来と変わりません。

電気の質が気になる

例えば電気会社を切り替えることで、今まで使っていた機械や電化製品などが使えなくなってしまうのでは無いか?という心配をされる方もかなりいらっしゃいます。確かに停電まで行かなくとも、電気製品が使えなくなるのでは買い替えの必要が出てきてしまい、節電の意味がありません。

こちらも心配は全くいりません。従来どおりの機械や電化製品を、そのまま使い続けることが出来ます。理屈としては先程書いたとおり、システム部分は従来のものをそのまま使い続けているからです。

それに加えてですが、各家庭やオフィスなどに届けられる電気は、各地の発電所で発電されたものを一旦変電所に集めて、全て一緒にした上で、送電線を伝って届いています。水道をイメージしていただけると分かりやすいのですが、各河川から浄水場に集められた水は、そこで一定の品質になり、上水道を通って各家庭に届きます。つまり品質については一定を保たれているわけです。これは個別に太陽光発電などを利用している場合でも、同様です。太陽光パネルで発電した電気を、その場で家庭でも利用できる質に変換しているのです。

つまり電気は送電線を通ってくる限りでは、地方電力会社であろうと新電力会社であろうと、全く同じ質の電気が来るということです。

切り替えた新電力会社が倒産したら困る

実はこれが新電力会社に切り替えた時の、ほぼ唯一のデメリットと言っていいでしょう。確かに新電力会社の中には、安定した経営のところもありますが、中には経営状態が悪いところも少なからず存在します。場合によっては悪徳な方法で契約を増やすような所もあって、今後問題になっていくかもしれません。しかし一般消費者である皆さんから見れば、基本どの新電力会社も同じに見えてしまうでしょう。そうして選んだ新電力会社が倒産あるいは経営不振などになってしまい、無くなってしまった場合、一体どこが電気を供給してくれるのでしょうか。

このように新電力会社側になんらかの問題があって、電気などを送れなかった場合、地方電力会社が代わって電気を供給するように、法律の規定により定められています。つまり停電になったり電気が送られてこなくなったりする事はありません。

また新電力会社などが倒産・業務停止するような場合、あらかじめ書面などにてその旨が通知されることになっています。そして「他の電気会社へ切り替えるように」と促されますので、それに従って期限までに新しい電気会社を捜せばいいのです。ただし期限までに新しい電気会社に切り替えなかった場合などは、電気が止まってしまう可能性があります。こうした場合は上と同様に地方電力会社との契約に切り替わり、そのまま地方電力会社が電気を供給するようになるのですが、そうなると契約が変わるため電気代も変わってしまいます。こうした電気会社からのお知らせは、しっかりと読むようにしましょう。

電気会社を切り替えた時には、工事などは必要なのか

上にも書いていますが、電気会社を切り替えてもシステムそのものが変わるわけではありません。工事などは必要ありませんし、専用の新しい機械などを購入する必要なども、一切ありません。

ただし現在古い電気メーターを利用しているような場合、新型のスマートメーターと呼ばれる物に付け替える必要があります。これは20分程度で終わる作業ですし、また付け替えの費用などは一切発生いたしません。

最後に

もちろん新電力への切り替えに対して、まだまだ不安に思われている方がいらっしゃるかとは思います。そうした疑問には可能な限り応えていきたいと思いますので、少しでも疑問に思うこと、不安に思うことがございましたら、お気軽にご相談ください。工場電気ドットコムはあなたの電気のパートナーとして、お役に立ちたいと考えております。