新電力と電気の「質」について

新電力についての話をお客様としておりますと、やはりまだまだ「電気の質はどうなの?」と言われることが多いです。電気の質については以前も書いていますが、再度書いておきたいと思います。

現在日本には多くの発電施設があります。原子力、火力、水力、太陽光などなどです。家庭やオフィスなどで自家発電として利用する以外の電気は、発電施設で発電された後、超高圧発電所に送電されます。そこで集められた電気は超高圧の電気となり、一次変電所と呼ばれる変電所へ送られます。その後も何度か変電所へ送られ、最終的に私達の家庭やオフィス、工場などに送電されてきます。つまり最初に発電された電気に「質」の違いがあったとしても、超高圧発電所に集められた段階ですべてひとつにされてしまい、質なども全て同じになります。だから新電力と契約しているところだけに質の悪い電気が送られてくる、というのはあり得ないことになります。

もちろん例外としては、発電所からそのまま電気が送られてくるような場合ですが、こうした状況はよほど特殊な契約・状態で無い限りはあり得ません。家庭用の太陽光発電でさえ、家庭で利用できる電圧に変換する装置がついています。

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安全・安心のために

ところで今まで単純に「電気の質」と書いてきましたが、そもそも電気の質とはどういう事なのでしょうか?一言で言ってしまうと「周波数」のことになるかと思います。「周波数」は例えば関東と関西でそれぞれ違っている、というのが有名です。そのため関西で利用している家電製品を関東で使うときには注意が必要という話が、一昔前にはありました。しかし今ではほとんどが対策済です。逆に考えると電気の周波数は、それだけ厳重に管理されているということになりますから、新電力にしただけで違う周波数の電気が届くようになる、という事はまずあり得ないことになります。

新電力にはまだまだ多くの方が不安を覚えていらっしゃることだと思います。しかしだからこそしっかりと学んで、メリットとデメリットを理解していけば、全く恐れるところは無くなるでしょう。