猛暑の夏に考える学校のクーラー問題

今年の夏はまさに「猛暑」といっていい暑さが続いています。そんな中、各地の小学校や中学校で子供たちが熱中症で倒れた、というニュースがいくつかありました。

校外学習の小1児童が熱中症で死亡 愛知 豊田

枚方の中学校で9人搬送熱中症か

上のケースでは、いずれも学校の外で熱中症となってしまったようです。とても残念なことですが、あまりにも暑い日などには、学校の外での授業を取りやめるなどの配慮をした方がいいのかもしれません。それくらい今年の夏は暑いです。

では、学校の中はどうでしょうか?

こちらのページに、公立学校の教室へのエアコン設置率についての話題が掲載されています。ちなみに元データは以下になりますので、参考にしてください。

このデータによると、例えば東京都などでは普通教室の99.9%にエアコンが設置されていることが分かります。また北海道や東北などでは、気候的に猛暑などが起きにくいためなのか、エアコンの設置率が低くなっています。そういった所を抜かして考えたとしても、まだまだ公立学校へのエアコン普及率は、それほど高くないといえるのでは無いでしょうか。

公立学校のエアコン普及が進まないのは、様々な原因が考えられると思います。考えてみれば学校は、7月後半から8月中は夏休みに入ってしまうわけですから、そこまで我慢してしまえば、エアコンもいらなくなるんじゃないか、という考えもあるかもしれません。しかしこの猛暑では、そうも言っていられません。工場電気ドットコムでは「電気」という方面から、公立学校でのエアコン設置が遅れる理由を考えてみたいと思います。

原因の一つとして、例えば公立学校などでは結構古い建物もあると思いますが、そうなるとエアコンなどを使った場合の電気使用量を想定しないで、電気関連が設計されている可能性があります。エアコンはかなりの電気使用量となりますので、それが全ての教室で一斉にとなると、とんでもない電気使用量となるのは簡単に想像できるかと思います。場合によっては、エアコンのためだけに校舎を建て替えないといけなくなる、という事態もあるかもしれません。そうなってしまうのであればエアコンくらいは我慢して…と言いたくなる気持ちも分からないではありません。

またエアコンを設置したとしても、今度はそれを動かす電気代の問題があります。学校のほとんど全ての部屋で、毎日エアコンを使うとなれば、これはとんでもない電気使用量でしょう。夜は使わないとはいえ、かなりの電気代が予想されます。そういった運営の面からも、エアコン導入をためらっている所もあるかもしれません。

実は、多くの学校では「高圧電気」を利用しています。そう、工場などと同じ高圧電気です。という事は、電気代の大幅な値下げが可能なのです。

学校は工場と同様に、電気代の大幅な値下げが期待できます。「高圧電気を使用」していて、「電力使用ピーク時と非ピーク時の差が大きい」からです。これは電気代の大幅な値下げが期待できるパターンなのです。

工場電気ドットコムは、工場の電気代削減に特化した日本初のサイトです。しかし工場「だけ」というわけではありません。このページをご覧になっている学校関係者の方で電気代にお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずはお問い合わせください。もしかしたらあなたの学校の電気代を、大幅に安くすることが出来るかもしれません。

猛暑は今年だけとは限りません。また来年、あるいは再来年、数年後に今回のような猛暑が訪れないとも限りません。あるいは冬が急激に寒くなって、暖房が必要になる時があるかもしれません。そうなってから慌てても遅いです。今のうちに電気代の値下げを検討して、夏の暑さや冬の寒さから大切な子供たちを守りましょう。

特に先日の西日本豪雨などの映像を見ても分かる通り、学校の体育館は何かあった時の避難所としても活躍します。猛暑の中、体育館で避難生活を続けるのは、大変以外の何ものでもありません。そういった観点からも、学校には体育館含めて一日も早くエアコン設備を進めていただきたいものです。