電気代の疑問!電気使用量は全く同じなのに電気代が上がってしまうカラクリとは?

この工場電気ドットコムをご覧になられている皆様は、やはり日々節電などをして電気代を下げようと、努力しておられることと思います。しかしそのような皆様であるからこそ、ここしばらくの電気代の異常とも言える値上げに気づかれているのでは無いでしょうか。恐らく皆様、先月と全く同じ電気使用量であっても電気料金の請求額が上がっている、という事に驚かれているのでは無いかと思われます。場合によっては、電気代使用量が先月より減っていても、電気料金が値上がりしている方もいらっしゃるかもしれません。

今までの常識であれば、電気を使わなければ、つまり電気使用量が少なければそれだけ電気代も下がるはずでした。しかしどういうわけか値上がりしています。一体どうしてなのでしょうか?

その答えは「燃料調整費」にあります。

電気代の仕組み

燃料調整費」という言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。簡単に説明すると、主に火力発電で利用する原油やガスなどの燃料を定期的に海外から購入・輸送するための費用が「燃料調整費」です。しかし原油の価格は一定しておらず上がり下がりが激しいです。また原油産出国がある中東近辺はご存知の通り政治情勢が不安定なので、何かあった場合には安全に輸送するための特別な費用がかかってしまうこともあります。

実は今この「燃料調整費」が値上げを続けています。

TEPCO:燃料費調整のお知らせ

燃料調整費」は使用した電力量に比例して、上がっていきます。例えば東京電力の平成31年3月は、高圧電気の場合、1kWhあたり-0.26円となります。マイナスの値なので、この分が引かれているということになります。しかしこの値は平成31年1月分から見ると1kWhあたり0.38円も値上がりしています。電力使用量が同じでも電気代が値上がりするカラクリは、実はここに種があったのです。

さらに比較してみましょう。一年前と現在の燃料費調整単価を比較すると、1kwあたり約1.8円も値上げしています。二年前と比較するのであれば、その差は1kwhあたり、3.56円と更に増加しています。額は小さいですが、電力を大量に利用する企業や工場などであれば、決して無視できない額になるかと思います。

このように現在は電気使用量を節約することで電気代を下げる、といういわゆる「節電」がとてもやりにくい状況になっています。せっかく電気を使うのを我慢しても、結局前月よりも高い電気代になっています。もちろん全く効果が無いわけではないのでしょうが、その値下げ効果を実感しずらい状況になっているのは間違いありません。

工場電気ドットコムでは、新電力で電気代の「基本料金」を値下げすることで、電気代全体を値下げする方法をご提案しております。電気代基本料金を下げれば電気代全体が下がります。電気使用量を節約する方法よりも、より値下げ効果を感じることが出来るかと思います。もちろん基本料金を値下げした上で節電を行えば、より電気代の値下げが大きく実感できるかと思います。

とはいえやはり現在は燃料調整費値上げの影響で、期待していたほどの値下げ感は得られないというのが実情です。しかしだからこそ、今のうちに電気代基本料金を下げておくことが肝心です。そうしておけばいずれ燃料調整費が下がる段階になったときに、きっとより大きな値下げ感を得ることが出来ます。

工場電気ドットコムでは、お問合せ・お見積りは無料にて受け付けております。各種アフターサービスも無料にて行っております。少しでも電気代の事が気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。