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電力コラム » 電力自由化・新電力

電気料金の「市場連動型プラン」とは?

2021年1月21日 公開

カテゴリー:電力自由化・新電力

先日来の大規模電力不足にともなって、現在の電気市場の様々な問題点が浮き彫りになってきました。その中でも特に「市場連動型プラン」で契約されている方は、電気代が大変値上がりするのでは無いか?という事で警戒されているのでは無いだろうかと思います。ところでこの「市場連動型プラン」とは、一体どういったプランなのでしょうか?今日は電気の「市場連動型プラン」について書いていきたいと思います。

電気のプランについて

まず電気のプランですが、大まかに分けて二つの種類があります。まず一つが「従量電灯型」と呼ばれるものです。これは契約アンペア数に応じて基本料金を設定した上で、さらにその月に利用した電気の量に応じた料金が加算されていくという方式です。「電気を大量に使えば電気代が上がる」というイメージの、一般的な電気代の方式です。

そしてもう一つが「市場連動型」です。このプランの特徴は、電気の価格が「市場の価格」と連動している、というのが最大の特徴です。現在電気は「日本卸電力取引所(JEPX)」にて取引をされています。JEPXは現在日本で唯一、電気の取引が成されている場所となります。

自社で発電所を持っているような電力会社とは別に、発電所を持っていないような電力会社もあります。特に電力自由化以降誕生した新電力会社には、そういった所が数多くあります。そうした新電力会社が、他社で発電され余剰となった電気を購入して自社の顧客に割り当てる、というのが多くの新電力会社のやり方です。そしてこのJEPXでの電力価格に連動して電気代が決まる、という方式が「市場連動型」となります。

市場連動型のメリットとデメリット

それでは市場連動型のメリットとデメリットを見ていきましょう。まずメリットですが、電気代が「安くなりやすい」という事が挙げられます。あくまでも「なりやすい」なのですが、その点については、後で説明いたします。特に市場価格を見ながら電気の使用量をコントロールすることが出来れば、更に電気代を安くすることが可能です。

次に挙げられるメリットとして、電気の節約効果が高いという事があります。従来の「従量電灯型」では電気の基本料金がありますので、電気を使わないように節電しても、実は効果はそれほど大きくはなりません。しかし「市場連動型」であれば、電気の単価が高いような時間帯に合わせて節電をすることで、より大きな節電効果が見込めます。

もう一つのメリットとして、特に深夜や早朝では電気代が安くなるという事が挙げられます。市場の電気価格は特に日中に電気代が上がりますので、そうでない深夜や早朝に電気を使うような業種であれば、市場連動型のプランを選んだ方が電気代が安くなります。

それでは市場連動型のデメリットを見ていきたいと思います。もちろん既にお気づきのことだと思いますが、市場価格は電気の需要と供給に応じて価格が大きく変動します。今回のような大規模な電力不足になった場合、電気代が市場価格に合わせて高騰してしまう、という事になります。もちろん年間を通してみれば結果として安くなっているような場合でも、ある特定の期間だけ異常に電気代が高くなる、ということは十分考えられます。

電気代プランを選ぶには

大切なことは電気代のプランを選ぶ際に、上記のようなメリットとデメリットをしっかりと考えておくということです。市場連動型は比較的電気代が安くなる傾向がありますが、今回のような電力不足の際にはどうしても電気代が高くなってしまいます。だからといってこの高騰も10年や20年続くわけではありませんので、トータルのバランスを見て考えていく必要がある、という事になります。

自分の電気プランがどちらか知りたい

しかし多くの方がご自身の電気代プランが果たして「従量電灯型」なのか「市場連動型」なのか、はっきりとご存知では無いかと思います。そのような時は、毎月の電気代請求書に書かれていることもありますし、現在契約されている電気会社に問い合わせてみるといいでしょう。

最後に

特に今回の電力不足では、市場連動型の電気代が高騰することが見込まれています。それを知って始めて「市場連動型はやめよう」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし本来であれば、契約をする時にそういったメリットやデメリットの説明を受けていたはずです。

それにトータルで考えた場合、やはり市場連動型のプランは電気代が安くなる傾向にあります。いざ自分にデメリットがふりかかってから慌ててプランを変更するのでは、また同じような事の繰り返しになる恐れがあります。

まずは自分が契約しようとしている電気料金プランの、メリットとデメリットをしっかり理解した上で、どの程度のデメリットなら受け入れられるかなどを、しっかりと検討しておくことが必要だと言えるでしょう。

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