先日の電力ひっ迫警報以来、現在の日本の電力事情について、広く周知されるようになってきたように思います。結論から言うと、現在の日本では電力が足りていません。ほんのちょっとバランスが崩れただけで、先日のような大停電のピンチが発生してしまうのです。この状況を打破するためには、現在稼働停止している原子力発電所を再稼働させるのが、一番手っ取り早い方法です。もちろんその上で、他の発電方法も発展させていかなければなりませんが、その方法が上手くいくまでは、原子力発電所に頼るしか無いのも現実です。
そんな中、東北電力が女川原子力発電所の再稼働について、はじめて具体的な時期を明らかにしました。
河北新報:女川原発2号機、24年2月に再稼働 東北電、初めて具体的な時期示す
東北電力は30日、女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)を2024年2月に再稼働させる方針を明らかにした。再稼働の具体的な時期を示すのは初めて。前提となる安全対策工事の完了時期については「22年度中」から「23年11月」への変更も発表した。延期は5回目。
東北電は2号機で5月以降、3段階からなる使用前事業者検査を実施する。1段階目の終了後の23年12月、原子炉に燃料集合体を挿入。2段階目を終えた24年2月に原子炉を起動し、系統に電気を送れる再稼働の状態にする。
営業運転再開は3段階目の検査を終える24年4月を見込む。東北電は30日、検査スケジュールを盛り込んだ使用前確認申請書を原子力規制委員会に提出した。
今回も再稼働時期が延期となるのですが、それでも再稼働時期について明言したのは大きいと思います。ある程度時期がハッキリとしただけでも、かなりの進歩だと言えるでしょう。しかし関西では既にいくつかの原子力発電所が再稼働しているので電気がなんとか足りていますが、関東・東北では再稼働がほとんど進んでおらず、電気の量が十分ではありません。女川原子力発電所再稼働が上手くいけば後に続くと思いますが、それでも時期的になんとかもっと早くなってくれれば、と思います。なにしろ電気は私達の命に直結してくる問題なのですから。