一瞬だけ電気が止まる「瞬停」とは?

現在は電気インフラもしっかりと整備されてきました。そのためよほどの事故や災害が無い限りは、あまり停電などは起きなくなっているのでは無いでしょうか。ところで電気が一瞬だけ止まった後、また何事もなく電気が使えるようになる、という現象を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。この「一瞬だけ電気が止まる」現象のことを「瞬停」あるいは「瞬断」と呼びます。

この瞬停ですが、落雷の影響であったり電力会社側の電気経路の切り替えだったりが原因によって発生することがあります。停電と違うのは、すぐに電気が正常に供給されるようになる所です。日常生活を送る上で大きな支障は基本無いのですが、ただ例えばパソコンなどを利用している時にこの瞬停が発生すると、作業中のデータが消えてしまったり、あるいはパソコン自体に深刻なトラブルが発生してしまったりする可能性もあるので、要注意です。特に工場などで瞬停が発生してしまうと、システムに大きなトラブルが発生する可能性もあります。可能な限り非常用電源や無停電電源装置などを準備しておく必要があるでしょう。

実はこうした電気のトラブルは、停電や瞬停以外にも多くあります。他には例えば「瞬低」と呼ばれる現象があります。これは電気が止まるまではいかないものの、一時的に電圧が下がってしまう現象となります。これもやはり落雷や電気経路切り替えにより発生することがあります。

「瞬低」は一時的に電圧が下がる現象ですが、その逆に一時的に電圧が上がる現象が「サージ」です。例えばいくつもの機械を同時に使っているような場合、特に電気を多く使う機械を停止した時に発生することがあります。

他にも長期間に渡って電圧が低下する「ブラウンアウト」、長期間に渡って電圧が上昇する「過電圧」など、実に多くの電気トラブルが存在いたします。普段の日常生活を送る上では大きな問題は無いのですが、突然電気が止まったら困るような場合、大きな機械を動かしている工場や生産設備などでは、非常用電源を確保しておく必要があると言えるでしょう。またこうしたトラブルが続くようであれば、いずれ電気機器自体の故障などの原因になってくることが考えられます。あまりにも電気トラブルが続くようであれば、現在利用している電気会社に相談してみた方がいいかもしれませんね。