夏場、雷がなった時などに電気のブレーカーが落ちて停電になった、そんな経験がある方も多くいらっしゃるかと思います。そもそも電気のブレーカーとは、一体何のためについているのでしょうか?今回は電気のブレーカーについて書いていきたいと思います。
ブレーカーとは
そもそもブレーカーとは、電気を自動的に遮断するための装置です。雷やなんらかの原因により大量の電気が電線を流れるとショートが起きてしまい、場合によっては火災などの電気事故が発生してしまいます。そうした事故を防ぐために、あらかじめ電気を遮断するのがブレーカーの役割です。このブレーカーは実は3つの種類があります。
アンペアブレーカー
電力会社との契約によるブレーカーです。電力会社と契約した以上となる量の電流が流れた場合、自動的に電気を遮断します。
漏電ブレーカー
漏電事故を防ぐためのブレーカーです。漏電を検出した場合に電気の流れを遮断します。この漏電ブレーカーとアンペアブレーカーが作動すると、全体が停電となります。
安全ブレーカー
分電盤からそれぞれの部屋へ電気を送るための回路ごとに設置されているブレーカーで、複数あるのが特徴です。回路ごとに最大の電気容量が決められていて、その容量を超える電気が流れた時に電気の流れを遮断します。回路ごとに設定されているため、全体ではなく一部が停電になります。
家庭用の配電盤の場合、一番左にある大きなものがアンペアブレーカー、中央にあるのが漏電ブレーカー、右側にたくさん並んでいる小さなスイッチが安全ブレーカーとなります。またブレーカーは作動すると家全体もしくは一部が停電するものですが、もしも停電の範囲が自分の所だけで無く周囲一帯に及んでいるような場合は、台風や落雷などの事故・災害が原因の停電である可能性があります。
ブレーカーが落ちた時には
次はブレーカーが落ちた時の対処法となります。基本的には配電盤のブレーカースイッチを元に戻せば停電は直りますが、それでは原因を解決した事にはならないので、その後また停電が発生する可能性があります。
まずアンペアブレーカーが落ちていた場合、これは電気会社との契約容量によるものなので、使用電気量を見直す必要があります。一度に使う電気を少なくするように心がけましょう。場合によっては電気会社と使用量の再契約をする必要もあります。
漏電ブレーカーが落ちていた場合は、どこかで漏電をしている可能性があるので、漏電箇所を見つける必要があります。それにはまず、漏電ブレーカーのスイッチを落としたまま、右側にある安全ブレーカーのスイッチをすべて落とします。そうしたら今度は漏電ブレーカーを入れて、安全ブレーカーを一つずつ入れるようにしていきます。そうするとどこかで漏電ブレーカーが切れる場所が出てきます。そこが漏電している箇所となります。なのでその箇所の電気関係を全て調べてみましょう。
安全ブレーカーが落ちた場合は、その該当する箇所での電気の使用量が大きすぎるのが原因となります。ですので該当箇所での電気使用量を少なくするよう心がけるか、あるいは電気会社と相談して、電気使用量を増やすなどの対応が必要となってきます。
まとめ
上に書いてきたように、ブレーカーが落ちる原因の多くは、電気の使いすぎです。漏電に関しては漏電箇所を見つけることが対策となりますが、そうでない場合は使う電気の量を減らしていくなどの対策が必要です。
しかし企業や工場などの場合、電気の量を減らしていくと業務内容に関わってくる場合があります。そのような場合、利用電力量を増やすなどの契約内容を見つめ直すことが必要ですが、そうなると今度は電気代が高くなる、というジレンマを抱えてしまいます。
工場電気ドットコムでは工場や企業などのコスト削減対策として、新電力へ切り替えることで電気料金を下げる方法をご提案しております。電気代基本料金が値下がりすれば、電気使用量が大幅に増えてしまったとしても、電気代の値上げ幅はそれほどでもありません。電気を使わない「節電」を行うのも構いませんが、ここはあえて電気代を下げて電気を多く使う、という選択肢をとってみてはいかがでしょうか?
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