2020年6月の電気代は大手電力会社すべて値下げ

新型コロナウイルス感染症による外出自粛や企業活動の休止はまだまだ続きそうで、なかなか先が見えませんが、ここに来て6月の電気料金が値下げになるというニュースが入ってまいりました。まさに朗報といえるでしょう。

NHK NEWS WEB:6月の電気・ガス料金 全社で値下げ 燃料の輸入価格下落で

ことし6月の電気とガスの料金は、燃料となる原油や石炭などの輸入価格の下落を受け、大手の電力会社10社とガス会社4社のすべてが値下げすることになりました。

大手電力会社によりますと、ことし6月の電気料金は10社すべてで値下げとなります。

記事中にもありますが、先だっての原油価格の暴落が影響していることが、今回の電気代値下げの原因です。

原油価格暴落が電気代に与える影響とは

米WTI原油先物市場において原油価格が史上初の「マイナス」となってしまったわけですから、電気代の燃料調整費用も当然値下がりした、という事でしょう。正直ここまで大きな影響を及ぼすとは思っていなかったので、嬉しい誤算だと言えるでしょう。

しかしすでにお伝えしていたとおり、実は5月の電気代は全社で値上げになっていました。「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の値上げによるものです。

2020年5月の電気代は大手電力会社すべて値上げ

値上がりしたものが値下げしたわけですから、実は以前とそれほど変わっていないのではないか?という気もしてしまいます。また以前から書いていますように「燃料調整費用」は今回のように値下がりもしますが、逆に値上がりもする部分です。新型コロナウイルスが落ち着き通常の経済活動が戻ってきた後、またいつ値上がりするのかは全く予測がつきません。

更に今回の新型コロナウイルスによる影響で、そもそも収入が少なくなった方や企業もいらっしゃるかと思います。ここは不確実な燃料調整費用による値下げに喜ぶのでは無く、更に新電力を利用した電気代基本料金の値下げを導入して、より確実かつ大幅な電気代値下げを対策しておくべきだと思います。

また収入が減ってしまったためにどうしても電気代が払えない、という方には電気代の支払期間の猶予措置も行われています。そちらも参考にしてみてください。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による電気代の支払期間猶予が延長に

いずれにせよ、燃料調整費用による電気代の値上げ・値下げはごくごく普通に起こることです。今月値下がりしたからといって、来月もまた値下がりするという保証は一切ありません。一年後には電気代が爆上げしている可能性だってあるのです。確実かつ安心・安全に電気代を値下げしたいとお考えの方は、新電力を利用した電気代基本料金の値下げをご検討してみてください。