最近「もう蛍光灯は使えないの?」というお問合せを聞くことが増えてまいりました。これは「蛍光灯の2020年問題」の事を言っているのだと思います。
「蛍光灯の2020年問題」につきましては以前も書きましたが、蛍光灯の材料となる水銀ガスの製造や輸入・輸出などが大幅に規制されることとなったため、蛍光灯の生産量が激減する、という話です。ここで注意しないといけないのは「激減する」だけであって、蛍光灯自体は製造中止などにはなりませんし、またそのまま利用可能である、という事でしょう。こういった「○○が使えなくなる」というようなニュースがあると、ついつい過剰反応してしまいたくなりますが、実際にすぐに製造中止や使用中止になると大混乱になってしまいます。こういった物の切り替えには必ず移行期間が設定されますし、また少ないながらも流通は続けられます。
しかし「蛍光灯の生産が激減する」ということは、当然ながら蛍光灯が手に入りにくくなるという事ですし、業者によっては取り扱い自体を終了するという所もあるでしょう。そういった事を考えると、今のうちに蛍光灯の利用はやめて、LEDなどの照明に切り替えていくというのが賢いやり方だと言えるでしょう。特にLEDでは電気代が節約できる、という効果も期待されますので、早めに切り替えた方がより長く恩恵にあずかることが出来ます。
特に蛍光灯の種類によっては、LEDに切り替える際に工事が必要な場合もあります。また工事などは必要なくとも、蛍光灯の設備をそのままLEDで使い続けると、余計な電気を消費してしまう、という事にも繋がります。最悪の場合、発火などのトラブルが発生する可能性もあります。そうした事を考えますと、どうしても蛍光灯が必要である、というような場合を除いて、照明をLEDに切り替えていくのが現実的だと言えるでしょう。