製造業の現状と課題について

既に何度も書いてきていますように、この工場電気ドットコムは工場や町工場の方を主な対象として、電気代の値下げをご提案しています。工場・町工場といえばもっぱら製造業という事になるのですが、そもそも「製造業」とは具体的にどういう業種なのでしょう?今回は「製造業」について書いていきたいと思います。

製造業とは

さて製造業とは簡単に言ってしまうと、原材料などを加工して製品を生産・製造・販売する業種のことです。ものを作って売る企業のことですね。そうなるとやはり機械や自動車、電化製品などを作る、工場や町工場などのイメージが浮かんでくると思います。しかしそうした機械以外でも、例えば化学薬品の製造なども、製造業に分類されます。また私たちが普段着ている衣類や、毎日食べている食品などを製造するのも製造業に入ります。他にもガラス製品やゴム製品、プラスチック製品などを作ることも、製造業に分類されます。
そう考えると、製造業は実に私たちの生活に密着した産業であると同時に、「ものづくり日本」を支えている産業である、という事になりますね。

ところで何かをつくるのが製造業であるのなら、例えば家を建てる工務店なども製造業に入るのでしょうか?実は工務店などは建設業に分類されます。建設業と製造業の違いですが、地面に固定されているもの、家であったりビルディングであったり、を作るのが建設業となります。固定しないようなもの、大きなものであっても地面に設置するようなものを作るのは製造業と分類されています。

またいわゆるファミリーレストランなどでも、料理を「作る」のですが、そうしたレストランなどは、飲食サービス業に分類されます。お客様にサービスをするのがメインとなるからですね。

製造業の現状と課題

現在日本のGDP(国内総生産)は、520兆円近くあります。その中で製造業が占める割合は、およそ100兆円となり全体の20%ほどとなります。これは産業別ではトップとなっており、日本経済を支えているのは、まさしく製造業なのです。

そんな製造業ですが、問題が全く無いわけではありません。

まずやはりなんと言っても、製造業に従事する人口が減っていることが挙げられるでしょう。特に優れた技術を持っている人材がITなどの他の産業に流出してしまっています。またそれに伴って、工場や町工場、事業所なども少なくなってきています。

以前も書きましたが円高などが原因で、工場が海外に進出してしまい、日本国内での製造技術などが新しい世代に継承できなくなってきている、という問題もあります。いずれこれらの問題に共通しているのは、人材の確保が難しくなってきているという事に尽きるでしょう。

この辺りの問題に対しては、国や自治体などが補助金や支援策などを行っていますが、やはり最終的にはそれぞれの製造業、工場などが自分たちで製造に対して新しい付加価値をつけていく、新しいアイデアを作り出していくしか解決策は無いでしょう。もちろん単純に他で上手くいったアイデアを真似すればいい、というものではありません。

まとめ

製造業は長年に渡り、日本経済を支えてきてくれました。そしてこれからもまた日本経済を支えていってくれるでしょう。製造業は私たちの生活を支えている、無くてはならない産業なのです。

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