5月末、季節外れとも言える暑さが、日本列島を襲いました。特に北海道の佐呂間町で39度0分という猛烈な暑さが記録されました。このまま行くと、今年の夏も昨年同様に猛暑、いや酷暑となってしまうかもしれません。あの夏の暑さを、忘れかけていらっしゃる方も多いかもしれません。
今回はそんな夏に備えて、すでに何度か書いてはいますが夏の節電を書いていきたいと思います。
夏の節電で最大のポイントとなるのは、やはりなんといっても冷房・エアコンです。エアコンは夏の電力消費量のおよそ60%を占めている、というデータもあります。逆に言うとエアコンを上手く節電できれば、電気料金が下がるチャンスでもあるという事です。
エアコンの節電方法でもっともポピュラーだと思われるのが、「設定温度を高めに設定する」という事です。エアコンの利用環境でも変わってきますが、温度を一度上げるだけで、かなりの電気料金が節約されるという事が知られています。しかし昨年のような酷暑の場合、エアコンの設定温度を上げることで部屋の温度が上がってしまい、結果としてエアコンの役目をなさなくなってしまう、というケースが考えられます。そうなると特に企業や工場などの場合、従業員の方が暑さで体調を崩されるケースも出てくるかと思います。もちろん2~3度程度上げるのであればそれほど影響は無いでしょうが、節電したいあまりに5度とか10度も設定温度を上げてしまうのは、節電にはなりますが、企業活動・生産活動には悪影響だと言わざるを得ません。
また近年特に言われているのが、エアコンは「24時間つけっぱなし」の方が電気料金を節約できる、というものです。エアコンを自動運転する場合に一番電力を消費するのは、部屋を設定温度まで下げる時になります。一度設定温度まで下げてしまえば、後はその気温を維持するだけですので、実はそれほど電力は消費されません。例えば家庭などで1時間外出をするような時、いちいちエアコンのスイッチを切らずにつけっぱなしにした方が電気料金の節約になる、というものです。
この方法は確かに有効だと言われており、ネット上でもその効果を検証したブログなどが、いくつか出てきます。ただしかし環境によっては、つけっぱなしでも一旦スイッチを切ってもあまり変わらないという事もあります。特にこれはあくまでも「自動運転」の結果ですので、例えばエアコンのレベルを「強」にしたままつけっぱなしにするのであれば、それはかなりの消費電力が必要になると言えます。そのあたりの環境の見極めが肝心だと言えるでしょう。
環境ということでいえば、例えば南向きの部屋であれば太陽光を遮るカーテンなどを設置することも大事です。更に窓を二重にすれば、より保温効果が高まり、エアコンで涼しくなった部屋が暑くなるということも防げます。またエアコンと同時に扇風機をつけることで空気が部屋の中を循環し、冷房効果がより高まるという事も知られています。
またある程度資金に余裕があるのであれば、思い切って新型のエアコンを購入してしまうのも一つの手でしょう。特に最近の家電製品はエコロジーを謳っているものが多く、独自の節電機能が備わっているものがあります。そうした新しい機械を購入し節電をすることで、より節電効果を高める事も可能です。
このように夏の節電を考える上で、エアコンはとても大きなウエイトを占めます。特に室外機やフィルターなどが汚れているとエアコンの効率が落ちてしまいます。少し早いかもしれませんが、今のうちからエアコンの掃除などをしておく事も大事です。
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