中国で電気代高騰が続く理由とは?

現在中国の経済がすごい勢いで発展を続けています。新型コロナウイルスの影響で多少踏みとどまりはしたでしょうが、それでもその勢いを取り戻しつつあります。しかしそうした中、中国の産業に打撃を与えるような事が起きています。それが「電気代の値上げ」です。

Bloomberg:中国、工業ユーザー向けの電気料金引き上げを検討-関係者

中国政府は工業ユーザー向けの電気料金引き上げを検討している。電力供給危機の緩和が狙いだ。

計画の詳細を知る関係者によれば、工場向けの電気料金値上げは定額料金の引き上げか石炭価格に連動する形での値上げとなる可能性がある。

ただ、非公開情報を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、工業ユーザー向けを値上げしても電力危機が解消できない場合、住宅向け電気料金を引き上げる案も政府は検討している。計画はなお変更もあり得、最終的な承認が必要という。

 

ワウコリア:「電力難」で非常事態の中国…「電気料金の引き上げ」を許可

深刻な電力難に直面している中国は、電力供給を拡大しようと電気料金の引き上げを許可することにした。

中国国務院は8日、李克強首相主宰の会議で、石炭発電の電気料金を基準線から最大で20%引き上げることができるよう許可する案を決定したと、中国共産党機関紙“人民日報”がきょう(9日)報道した。現在は、基準線から10~15%引き上げることができる状態である。

中国の専門家は、中国政府が電力難を打開しようと電気料金の引き上げに乗り出したものと予想している。すでに広東省では今月から、ピーク時の産業用電気量を25%引き上げている。

国務院は「エネルギー集約産業に関しては、料金の20%引き上げという上限の制約を受けない」と伝えた。中国は現在、工場・家庭にかかわらず電力難に直面している。

どちらも少し前の記事になりますが、中国での電気代値上げを伝えるものとなっています。

中国で起きた電力不足の原因とは?

以前この記事でも書きましたが、現在中国では深刻な電力不足が発生しています。それだけ電気の需要が増えてきている、とうのもありますが、大きな理由としては天然ガスの値上がりや、二酸化炭素排出量を抑えるためなど、様々な理由が考えられます。いずれにしても、現在の中国で、電気が不足しているのは間違いありません。そうした状況を打破するために、電気代を値上げしたという事になります。

電気は日常生活を送るためにも必要ですが、工場での生産活動などにも必要不可欠です。経済活動と電気の消費は、切っても切り離せない関係にあるのです。そしてこうした電気代値上げが続けば産業(特に製造業)はどうなるか、それは同じように値上げが続いている私達日本人なら、良く知っていることかもしれません。特に新型コロナウイルスにより操業が減り、経営が厳しくなった製造業・工場も数多くあるかと思います。

しかし現在の日本では少なくとも、そうした電気代を値下げする方法があります。それが「新電力への切り替え」です。現在高圧電力を利用している製造業や工場であれば、電気を新電力へと切り替えることで、大幅な電気代の値下げが期待できます。少しでも電気代を安くしたい、とお考えであれば、工場電気ドットコムまでご相談ください。