季節もすっかり秋ですが、秋は台風シーズンでもあります。特に日本には毎年のように台風が来ますし、また今週末には大型の台風19号が来るという予報もあります。そうした台風への備え・水害への対策などはしっかりとしておいた方がいいでしょう。特にこの数年の台風被害をご記憶の方も、多いかと思われます。
台風の際に備えておきたいのは、やはり食料品やペットボトルの水などの飲食物関連、また家の外にある飛びそうな物などを家の中に退避させる、などの作業も必要となってきます。しかし近年特に重要度を増しているのは「電気」関連のものでしょう。
以前より携帯型のラジオなどは台風時の情報収集に欠かせない、という事が言われていました。それはもちろんその通りで、台風時に停電などをしてしまった場合にはテレビは全く役に立たなくなります。電池で動くラジオなどの方が、台風などの災害時には役に立つでしょう。
しかし近年ではスマートフォンやタブレットなどが発達して、災害時の情報収集により役立つようになりました。災害情報などをホームページに掲載していく自治体なども増えてきております。そうなると台風時にはそうしたスマートフォンやタブレットはもちろん、予備のバッテリーなども重要になってくるでしょう。
最近は停電から復旧する時間も速くなってきていますが、台風が大規模だった場合先日の千葉の停電のような大停電が起きないとも限りません。台風ではありませんが、昨年の北海道胆振東部地震の際にも大規模な停電が発生いたしました。現代の我々の生活が電気に依存してしまっている以上、停電が長引けば長引くほどに、様々な問題が出てくることになります。
さすがに家庭全部の電気を賄うほどの大型のバッテリーを装備する事は難しいですが、せめて、スマートフォンやタブレットなどで情報を収集できる程度のバッテリーは、あらかじめ準備しておいた方が良いでしょう。中には常日頃からスマホ用の予備バッテリーをお持ちの方もいらっしゃいますが、それはとても良い心がけだと思います。
また最近では電池型では無い、手回し充電型のライトやラジオなども多く発売されています。これであればバッテリーや電池を買い忘れてしまったとしても、しばらくは安心でしょう。ただし手回し型なので、大した量の電力は発電できないでしょうから、あくまでも一時しのぎになってしまいます。
また先日の千葉の停電の際に、たまたま小型のソーラーパネルを持っていたために電気を利用することが出来た、という体験談もあります。
確かに最近は小型や折りたたみ式のソーラーパネルも販売されていますので、まさかの時のために一つくらい準備しておいてもいいかもしれません。最もソーラーパネルは夜間や曇天では発電できませんので、台風が去った後には役に立つでしょうが台風の真っ只中ではあまり役に立たないかもしれません。先程の手回し発電とあわせて、状況に応じて使い分けていくのがいいでしょう。
また予備バッテリーは確かに必要ですが、例えばスマートフォンを節電モードにするのも有効かと思います。節電モードにすれば電気の使用量が抑えられるので、長時間の停電でも電気が切れにくくなります。節電モードの設定は各スマホによって違ってきます。またディスプレイの明るさを落とすだけでも、消費電力はかなり違ってきます。ご自身の持っている機種にあわせて、設定をしてみてください。
また地震などによる停電は地震自体がいつ来るのか分からないので対策が取りづらいですが、台風であればある程度の進路の予想がつきます。台風が来そうだなと思ったら、あらかじめスマホの充電をしておく、といった対策も必要でしょう。
電気は災害情報を収集するために必須となっています。であればこそ、日頃からそうした災害への備えの一環として、バッテリーを準備しておいたり、充電を欠かさないようにしたりしておくことが必要でしょう。まさに「備えあれば憂いなし」の精神こそが、最も大切なのですね。