工場電気ドットコムにご依頼が急増している理由とは?

おかげさまでここ数か月、私達工場電気ドットコムへの、電気代削減のご依頼・お問合せがが増えております。本当にありがとうございます。

お問合せが急増しているその背景には、先日も「どんどんと値上げを続けていく燃料調整費」のタイトルで書きましたとおり、電気代の中の燃料費調整単価の高騰が原因で、無視できないくらいに電気代が上がっていることが主な要因になっているようです。

各企業の電気料金担当者の方たちに実際にお会いしてお話を聞くと、やはり皆さん電気代が高騰しているのをひしひしと感じていらっしゃるようです。またそのために社長や上司から、「少しでもいいから電気代を安くしろ」という電気代削減の至上命令が出ており、あれこれ調べている中で私達工場電気ドットコムに、まずはお問い合わせをしてみた…という事のようですね。本当にありがとうございます。

ここで一点問題があります。それは皆様、電気代の「削減目標額」が高すぎることです。

もちろん、どうせ電気代を下げるのであれば大きく下げておきたい、というお気持ちはわかります。「どんどんと値上げを続けていく燃料調整費」にも書きましたが、一年前と現在の燃料費調整単価を比較すると、1kwあたり約1.8円も値上げしています。二年前と比較するのであれば、その差は1kwhあたり、3.56円と更に増加しています。
昨年と比較するだけでも燃料調整費が2割近い値上がりをしていますし、再生利用可能エネルギー賦課金も値上がりしていますので、電気代の基本料金を下げたとして、なかなかその効果が見えづらくなってきています。むしろ電気代全体の値上がりはハッキリと目に見える形で現れてまいります。

当然社長や上司の方々は、少しでも電気代を下げようとするでしょう。命令をうけた担当者の皆様はいろいろな電力会社を探すことになります。でも中々、目標値に達するような電力会社が見つからない…。このような状況の工場・町工場などの企業が多いようです。

電気というのは、どの新電力会社も基本的にJEPX(日本卸電力取引所)から買っています。もちろん自社発電がある会社とない会社では違ってきますが、やはり電力の調達の大半はJEPXになるわけです。

自社発電施設をどの規模で持っているかや、適切な買い付けノウハウなどで価格差は生じますが、同じJEPXから電気を買う以上、その価格に天と地ほどの開きは生じません。極端に電気代が高いところ、極端に電気代が安いところが無いのは、そういう理由によるものなのです。特に私達工場電気ドットコムでは、工場や町工場などで利用されている高圧電気に強い新電力会社を揃えていますので、私達が大幅に安い電気代を出せないからには、他所の新電力会社でも更に大幅に安くなる、という事はまずありえません。もし私達より大幅に電気が安くなるような所があるのであれば、そこは例えばキャンペーンなどのように期間限定的な値下げか、あるいは基本料金部分以外の所での値下げをしているかの、どちらかになるでしょう。しかし基本料金部分以外の所での値下げは、正直あまり安心できる手段ではありません。工場電気ドットコムではリスクの観点から、そのような新電力会社はあえて外しております。

いずれにせよ、今は電気代が下がりづらい時期が来ています。大幅な値下げを期待されているのはもちろんですが、今の段階ではまずはいったん削減して、様子を見つつ次の見直し時期を期待する方が得策といえるでしょう。もちろん私達工場電気ドットコムで電気代の切り替えを行っていただければ、来るべきチャンスの時には、即座に電気の値下げをご提案してまいります。電気代の値下げのチャンスは、一度きりではありません。電気代を段階的に徐々に下げていった方が、結果として電気への支払い量は減っていきます。

安心できる安全な新電力会社で、電気代の基本料金単価を、今は少ない下げ幅だったとしてもしっかりと下げておく。そしてまた機会を見て、更に電気代を値下げしていく。こうした細かい立ち回りも、これからは必要になってくると思います。