国分寺市について
国分寺市は、東京の多摩地域にあります。その大部分が武蔵野段丘の上になっており、国分寺崖線を境にして街の高さが一段違っています。街の南側には湧水が多くあり、また緑も多く残されています。
「国分寺」の名前の由来ですが、奈良時代聖武天皇の命令により建立された国分寺(武蔵国分寺)というお寺があったためなのですが、どうように「国分寺」という寺は日本各地にあります。そのため「国分寺」という地名も、実は日本全国にあるのです。「奈良時代にお寺が建立された」という事からも分かるように、その歴史はとても古いです。しかし武蔵国分寺は、1333年に新田義貞が鎌倉に攻め上る途中に起きた戦いに巻き込まれ焼失してしまいました。それにともなって国分寺近辺は、農村集落へと変貌を遂げていきました。武蔵国分寺は、今でも遺跡としてその跡を見ることが出来ます。
そんな国分寺市の工場の皆様にお伝えしたいのは、地熱発電についてです。
地熱発電について
「再生可能エネルギー」の一つとして注目を浴びているのが、「地熱発電」です。地熱発電では「地面」の「熱」、つまりマグマのエネルギーを利用することで、発電を行います。地上で降った雨は地面に染み込み、地下の高温な層まで浸透します。その高温な層でマグマに温められて温水となった蒸気を利用するのが、地熱発電の大まかな仕組みです。
地熱発電の方式はおもに2つに分けることが出来ます。まず「フラッシュ方式」と呼ばれる方法ですが、これは地下から高温の熱水(200度以上)を組み上げて、その熱水の蒸気を利用してタービンを回転して発電をする、という方法です。発電に使われた蒸気は冷却塔で冷やされて、また地下に戻します。一般的な「地熱発電」のイメージだと言えるでしょう。
もうひとつが「バイナリ方式」と呼ばれるものです。これは水よりも沸点の低い液体(有機媒体)を準備し、それを熱水で温めます。その際に発生する蒸気を利用することでタービンを回し、発電をするという方法です。この方法であればフラッシュ方式よりも地熱が低くとも発電をすることが出来、また従来の温泉施設などに併設する形で発電施設を建設することが出来る、というメリットがあります。
地熱発電のメリット
上にも書いたように、地熱発電は「再生可能エネルギー」です。地熱で温水になった蒸気を組み上げ、その水が冷えたらまた地下へと戻します。地熱は自然に発生しており、無くなることがありません。燃料が不要ですし、温室効果ガスなどを発生しない、という事もメリットとして挙げられます。
地熱発電のデメリット
もちろん地熱発電にもデメリットはあります。それは発電可能なほどの地熱がある所が限られてしまう、という事です。それに発電可能な地熱がある所はすでに、大規模な観光地となっている事がほとんどです。特に場合によっては、地熱発電に最適な場所が国立公園や国定公園の中になってしまう、といったケースも多く見られます。観光地に地熱発電所を併設するのは、景観の面や周辺環境への影響からもかなり難しいことだと言えるでしょう。
これからの地熱発電
しかし日本はご存知の通り、火山国です。地熱発電を行うのには最適な場所である、と言うことが出来ます。また地熱発電は太陽光などと違って、昼夜や天気などを問わずに、365日24時間安定した発電が可能です。上手く利用することが出来れば、太陽光以上の発電量を得ることが出来るようになるかもしれません。
地熱発電は、まだまだこれからの可能性を多く秘めている、発電方法なのです。