電気代高騰による「8万円の電気代」は想定外なのか?

2020年末からの寒波の影響、それとLNG不足による電気代高騰については、つい先日も記事にしたばかりでした。

電気代が月5万円に急騰も?

2月末になって、どうやらその当時の電気代が請求されているようで、インターネット上に似たような話題がいくつか出てきています。これから紹介する記事もそうした流れを受けてのものでしょう。

「電気代8万円、ぎゃー」利用者衝撃 新電力料金急騰、店は5倍・自宅10倍 背景にLNG不足

「電気代が8万円になりました。ぎゃー」。編集局はインターネット上で悲痛な声を見つけた。使用量が大きく増えたわけでもないのに、料金が急騰したという。取材を進めると、声の主に電気を供給する新電力の電気の仕入れ値が跳ね上がっていた。2016年の電力小売り全面自由化以降、置き去りにされてきた制度設計の甘さも見えてきた。

しかしこの電気代高騰については、1月の段階でこうなる事は分かっていたはずです。それが今になって記事になる事それ自体に、正直違和感を持ってしまいます。今から思い返せば、1月の段階では大手マスコミは電力不足については報道していましたが、それの原因、LNG不足やその他の要因などについては、あまり大きく報道していなかったような記憶があります。

安彦さんは新電力のテラエナジー(京都市)と契約している。太陽光や風力など再生可能エネルギーに由来する電気に魅力を感じた。電気の市場価格に応じた電気料金の変動も理解した上での契約だった。それでも「ここまで上がるのは想定外」と衝撃を受けた。

更に記事に書かれているのですが、「電気の市場価格に応じた電気料金の変動も理解した上での契約だった」との事です。という事は「市場連動型プラン」のメリットもデメリットも、十分検討した上で、それを選択したということになるでしょう。それであれば今回のような電気代高騰も「想定内」だったのでは無いでしょうか。メリット・デメリットの説明を受けずに市場連動型プランを選択したのであれば、それは問題ですが、上にも書いているように「理解した上で」契約しているはずです。であれば電気代の高騰も受け入れないとならないでしょう。

そして「電力自由化」とは、様々な電気のプランが増えるということです。多くの電気代プランの中から、自分にふさわしいと思ったものを選んで利用できる、というのが最大のポイントです。それは時には責任も伴う選択だと言えるでしょう。例えば市場連動型でないプランを選んでいれば、普段の電気代はそこそこ高くなっていたでしょうけど、こういった時にも高騰をしないというメリットがあります。そういった多くのメリットとデメリットを比較していく、というのは確かに大変なことではあります。

特に企業、製造業であれば普段から大量の電気を使い、電気代もどうしても高くなってしまいます。電気代を安くしたいが、今回のように高騰した場合のリスクが怖い、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そうした皆様は、工場ドットコムにご相談ください。そうしたメリットとデメリットの両方をご説明して、新しい電気料金プランをご提案さしあげます。ご相談は無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。