小金井市について
東京都のほぼ中央に位置しているのが小金井市です。ほぼ中央にあるため、JR中央線が東西に横断しており、武蔵小金井駅と東小金井駅があります。街の南の方は多摩川の河岸段丘となっており、湧水などに恵まれています。反面北の方には水が少なかったのですが、江戸時代に作られた玉川上水により、水の問題は解消いたしました。
1889年に当時の小金井村・貫井(ぬくい)村・下小金井新田・梶野新田・関野新田・十ヶ新田および下染屋村・押立村・人見村・是政村・上石原村・本多新田の一部(飛地部分)が合併して出来たのが小金井村です。これが現在の小金井市の元となっております。
工業地としてよりは住宅地として、反映を続けてきました。北には小金井公園、南には野川公園や武蔵野公園などもあり、緑が多いのも特徴です。
そんな小金井市で町工場を営まれている皆様にお教えしておきたのは、停電についてです。
停電について
停電とは文字通り電気が止まってしまうことです。単純に「電気が止まる」と言っても、実は様々な原因があります。
停電の原因として最も多く考えられるのは、なんといっても雷でしょう。雷が電柱や電線、変圧器などに落ちることにより、停電することがあります。またこの際に停電以上に注意したいのが、「雷サージ」と呼ばれる現象です。雷が建物や電柱などに落ちた時に、瞬間的に近辺に高電圧の電気が発生することがあります。これにより機械や電気製品などがショートして、動かなくなってしまう事があります。壊れてしまう場合もありますので、雷が近づいていきたと思ったら、即座にコンセントを抜くようにしましょう。
台風などの風により、電線が切れてしまった場合。風などの影響で、送電線が切れてしまう事は多々あります。単純に風で電線が切れる事もありますが、風で飛んできた障害物、看板などが電線を切断してしまうケースもあります。そのため近年では電線を地中に埋めてしまおう、という対策が出てきています。
それから地震でも停電が起きる可能性があります。この場合、電柱そのものが倒れてしまいその影響で電線が切れてしまうというパターンが考えられます。また地震により発生した地すべりの影響で、電柱が倒壊してしまうというケースもあります。
電線に大量の雪が積もってしまうことで、電線が切れてしまい停電が発生することがあります。この場合、真冬の最も寒い時期に停電が発生してしまう事になりますので、暖房は電気だけに頼らずに、ガスや石油などの代替手段も用意しておくといいでしょう。また電線に雪が積もらなくとも、近隣にある樹木が雪の重みで倒壊した結果、やはり電線を巻き込んでしまうケースもあります。あまりにも電線に近いところに樹木などがある時は、あらかじめ注意しておきなんらかの対策をしておいた方がいいでしょう。
このように停電の多くは、自然災害が原因です。しかし自然災害以外でも、停電が起きる可能性は十分あります。例えば自動車事故などの影響で電柱が倒壊してしまい、それに伴い停電が起きる可能性もあります。特に大型の重機などは場合によっては狭いところで活動をしないといけないので、電線に接触してしまい停電が発生する、という事ももちろんあります。
他にも電柱に鳥が巣を作ってしまったり、なんらかの小型生物が電柱に上ってしまうことで停電が発生するケースもあります。他にも火災などが発生したとき、消火活動を進めるためにあえて送電をストップさせ、停電が起きることもあります。いずれにせよ、停電はいついかなる時でも起きる可能性がある、と考えておいた方がいいでしょう。
しかし実は日本では近年、停電の発生件数が相当減ってきています。世界と比較しても、その発生数は相当少ない数になっています。実は上に書いた以外にも、停電が発生する原因がありますが、それは発電所由来のもの、つまり安定して電気が供給されなかったことによる停電です。電気がある程度安定して供給を続け、需要と供給のバランスを取らないといけません。また周波数なども安定させないといけないのですが、昔はそうしたバランスが崩れることによる停電が、結構発生していたのです。
近年そうした停電が少なくなったのは、ひとえに大量に安定した品質の電気を発電できるようになったことと、幾度もの停電経験を踏まえて、被害を最小限に食い止めるためのシステムが構築されてきたからです。
近年では「新電力に切り替えると停電が増えるのでは?」と心配をされていらっしゃる方もいますが、そのような事は決してございません。現在の日本では電気会社由来の停電が起きる可能性は、とても少なくなっていますし、また災害時の停電からの復旧もすばやくなっています。私達が安心して電気を使えるのには、先人たちのたゆまぬ努力があるのです。