電気は現代の生活には必要不可欠なものです。各家庭、オフィス、工場や町工場、製作所などなど…。いまや電気の無い生活は考えられないと言ってもいいでしょう。それだけに電気料金にまつわるトラブルも、発生する危険性があります。ここではそんな電気料金に関するトラブルをまとめていきたいと思います。
使った覚えの無い電気代が請求される
「今月はクーラーも使っていなかったから、それほど電気代が上がっているはずは無いんだけれども、どうもいつもより電気代を高く請求されている気がする…」というように思った経験はございませんか?もちろん実際にはなんらかの形で電気を使っていたという場合が多いのですが、中には意図しない形で電気が使われているケースがあります。
まず「盗電」されている可能性。「盗電」とは読んで字のごとく、電気が誰かに盗まれているということです。盗むといっても物理的に盗むことは不可能ですよね。「盗電」とは、誰かに勝手に電気を使われてしまっている状態のことを言います。
例えば工場や町工場などでは屋外で作業機械などを利用するために、屋外用のコンセントなどが設置されている場合があります。普段使っているようなコンセントであれば気づくこともあるかもしれませんが、あまり使わないコンセントであれば、いつの間にかプラグがついていても気づかないかもしれません。
工場に限ったことでは無く、例えば集合住宅などでも、いつの間にか隣室からの電気コードが自室のコンセントについていた、などという事態も有りえます。外出の時などには、しっかり鍵をかけるよう気をつけましょう。
もちろんご自身が他のところの電気を盗んでいた、などという事にならないようにも気をつけましょう。最近は喫茶店などでコンセントがある所も増えていますが、許可されていない所でスマートフォンの充電などをしてしまうと、それもやはり「盗電」になってしまいます。くれぐれもご注意ください。
続いて「漏電」している可能性があります。漏電とは文字通り、電気が漏れている状態を言います。電気コードがなんらかの原因で破損してしまったり、あるいはコンセントが濡れてしまったりなど、思わぬことが原因で漏電が発生するケースは、実は結構あります。
特に漏電は放置しておくと、出火の原因ともなってしまい、とても危険です。最悪家や工場が家事になってしまう可能性もあります。もしも請求された電気代があまりにも高いようであれば、まずは漏電を疑って、コンセントや電気コードなどを、徹底的にチェックされた方がいいでしょう。
不要な物を買わされる
続いての電気料金トラブルですが、必要ないものを買わされてしまうケースが、近年増えてきているようです。例えば現在各家庭や工場で使用している電気メーターを、スマートメーターと呼ばれる最新型のデジタルメーターに交換する手はずが、着々と進んでいます。このスマートメーターへの交換は「無料」です。もしもスマートメーターの交換業者が設置料金などを請求したら、それは断ってもいいのです。中にはそうやってスマートメーターの代金を請求してくる会社もあるようですので、十分ご注意してください。
それから「電気代が安くなります!」という謳い文句で、特別そうな機械や特別そうに見えるシールなどを販売している業者があります。こうした物の中には、もちろん適切に利用すれば電気代節約の手助けになるのもありますが、その多くは電気代値下げの効果が疑わしいものばかりです。そのような物を購入するくらいであれば、毎月の電気使用量を節約するか、あるいは電力プランの変更・新電力への切り替えなどを検討した方が、確実に電気代を下げることが出来ます。
引っ越しの時の思わぬトラブル
工場などでは引っ越しをする事はあまり無いかと思われますが、例えば個人の住宅であった場合、引っ越した先で現在契約している電力会社が電気を届けているかどうか、分かりません。特にマンションなどの集合住宅などでは、その建物でまとめて電力会社と契約している場合がありますので、そうなるとそれまで使っていた電力会社とは、契約を解除しないといけなくなります。
しかし新電力会社との契約では、契約してから一定期間内には契約を解除できない、という条項があることがあります。それだけならまだいいのですが、場合によっては違約金などを請求されてしまう事もあります。もちろん新電力会社と契約をする際には、そうした引っ越しなどは考えてはいなかったのでしょうが、仕事の都合で急に引っ越しをしないといけない場合など、あるかもしれません。
電力プランの中には、長期契約をすればするほど割引が多くなるようなプランもあります。しかしそういったプランほど、契約期間中の契約解除では違約金などを請求されるケースがあります。新電力会社と契約をする際には、そうした契約を辞める時のことも、しっかりとチェックしておく必要がありますね。
最後に
いかがだったでしょうか。最初にも書きましたが、電気は日常生活に必要不可欠なものですので、どうしてもそれにまつわるトラブルは多くなります。いざという時には、国民生活センターや消費者センター、その他地方自治体などに相談するといいでしょう。
もちろん工場電気ドットコムでは、そうしたトラブルが起きないよう、細心の注意を払って皆さまに新電力会社をオススメしております。電気のサポーターとして、工場や町工場・製作所の皆さんにお役に立てるよう、勤めていく所存です。電気でお困りのことがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。