いまや自動車やオートバイなど、多くの乗り物が電動化しています。そして「電気で動く乗り物」といえば、忘れてはいけないのが電動アシスト自転車でしょう。電動アシスト自転車ですが、もともとは1993年にヤマハが製造・発売したのが、最初であると言われています。最近は街なかで頻繁に電動アシスト自転車を見るようになってきました。それだけ普及してきた、という事でしょう。
普通の自転車は人力でペダルをこぐのですが、電動アシスト自転車の場合は更に電動モーターが補助をしてくれます。そのために普通の自転車よりも、ペダルをこぐ力が軽く済むのが最大の特徴です。特に坂道などでは、ペダルをこぐのがとても楽になります。ちなみに電動アシスト自転車の速度は、平均して10~17km/h程度ですが、このスピードは法律によって定められています。道路交通法により、電気でアシスタントしてもらった状態で出せるスピードは24km/hまでとなっています。もちろん自分の力でこぐ場合は、それ以上のスピードを出しても問題ありませんが、その場合は電気によるアシストは無くなってしまいます。
最近では主婦の方が、電動アシスト自転車を利用されているのを良く見ます。やはりお子さん達を乗せて買い物などをするので、電動アシストがあるととても楽なのでしょう。また同様に高齢者の方も良く使われているようです。その他にも、坂道の多い地域などでは電動アシスト機能付きの自転車があれば、大変便利でしょう。
このように便利な電動アシスト自転車ですが、ネックとなるのはやはり価格でしょう。電動のモーターがついていますので、普通の自転車よりもどうしても高くなってしまいます。購入を考えているのであれば本当に必要なのかどうか、また必要なのであれば最もコストパフォーマンスのいい物を吟味して、購入するようにした方がいいでしょう。決して安い買い物ではありません。
ところで「電動アシスト自転車」と「電動自転車」は、実は厳密には全く別のものとなります。「電動アシスト自転車」は、通常の自転車と同様にペダルを踏み込む必要があり、その踏み込む力を電気がアシストしてくれます。しかし単純に「電動自転車」と言った場合、ペダルをこがなくても進んでくれるものを指します。そしてこの電動自転車を運転するには、「原動機付自転車免許」が必要となってきます。購入する際には、くれぐれもご注意ください。
ちなみに電動アシスト自転車の充電方法ですが、もちろん自宅にある時に充電することもありますが、車種によっては走っている際にモーターで発電をしてその電池を蓄えておく、というシステムのものもあります。この方法であれば、家で充電する回数も少なくて済みますね。もちろん家で充電する場合は、家庭用コンセントから普通に充電が可能です。しかし長く使っていると、どうしてもバッテリーの寿命が来てしまいますので、定期的なバッテリー交換などが必要になってきてしまいます。そこはバッテリーの宿命とでも言うところですね。