新型コロナウイルス感染拡大による影響で、私達の経済活動に様々な影響が出ております。新型コロナウイルスの感染を防ぐためには仕方ないことではあるのですが、それでも普段はあまり起きないような事まで起きてしまっているのを見ると、やはり大変な事になっているなあと思ってしまいます。
読売新聞:電力の取引価格、頻繁に底値の「ほぼ0円」…緊急事態宣言の全国拡大後に「異変」
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞で、日中の電力消費が減っている。その影響は電力の取引価格に及び、市場では頻繁に底値のほぼ0円を記録している。
電力の取引市場は、電力を売買したい発電会社や小売会社などが利用している。発電量を見通して、需要と供給のバランスで翌日24時間分の価格が決められている。
だが、4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大された後、30分ごとに区切った1キロ・ワット時あたりの「スポット価格」に異変が生じた。事実上買い手がつかない0・01円が連日のように発生し、昨年4月は1か月で一度もなかった底値取引が、計60回超に上った。
5月10日に取引された11日分の価格も、午前9時半~午後2時の10回分でスポット価格が0・01円。5月第3週の月曜日にあたる昨年5月13日は、最安値の午後0時台で5円超だった。
関係者の間では、しばらくは低調な電力需要が続くとの見方が多い。
現在電気はJEPXにて一元化して取引されています。もともと5月頃の時期は冷房も暖房も必要が無いので、電力消費量自体が少なくなっています。そのため取引される電気の価格はどうしても低くなる傾向があるのですが、今回の場合電気の需要、つまり工場や企業などがほぼ停止状態になっているため、わざわざ電気を買う必要が無くなってしまい、今回のように低い価格にて取引されてしまっている、という事になります。
これで私達の電気代が安くなるのであれば、それはそれで嬉しいことなのですが、そう一気に下がることは無いかと思われます。
いつもの図ですが、電気代はこのような内訳となっています。
電気料金=基本料金 + 電力量料金 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金
「電力量料金」および「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、基本的に電気を使った量に応じて増えていく仕組みとなっています。一方「基本料金」部分は、実は電気を使っても使わなくても払わないといけない部分になります。逆に言うとこの基本料金部分の価格を下げることが出来れば、電気代全体の安定した値下げが可能となるのです。
今回の「電力取引価格0円」による影響は、私達の電気代には無いことは無いでしょうが、それほど大きな影響は無いかと思います。もしあったとしても、新型コロナウイルスが収束に向かい経済活動が再開すれば、また今まで通りの取引価格に戻ってしまうでしょう。
そうした不安定な要素による電気代値下げを期待するのであれば、確実かつ簡単に電気代が値下げできる方法、つまり新電力への切り替えを行った方がより賢いやり方だと思います。
新電力に切り替えても、今まで通りの機械・設備を利用し続けることは可能です。またお問い合わせ・ご相談・お見積りも完全無料にて対応しております。まずはお気軽にご連絡ください。