多くの工場、町工場、そして製作所の皆さんは、日々高い電気代に悩まれていることかと思います。どうせなら少しでも電気代を安くしたい、と考えるのは当然のことかもしれません。電気代を安くするには、どうしたらいいのでしょうか?それには逆に、どうすれば電気代が高くなるのか、という事を考えてみるのもいいかもしれません。
電気をたくさん使う
当たり前のことですが、電気代金は電気を使えば使うほどに高くなります。使用した電気量に比例して、電気料金は高くなります。という事は電気代をあげようと思ったら、電気をとにかく大量に使えばいい、という事でもあります。
工場であれば機械をフル稼働すれば、電気料金はかなり上がってしまいます。また漏電をしていたり、電気が他の誰かに盗まれていたりすれば、やはりそれだけ電気料金は上がってしまいます。
もっとも電気を大量に使おうと思っても、ある一定量以上の電気を使おうとすると、ブレーカーが落ちてしまい、一時的に電気が使えなくなってしまいますね。例えばご家庭で炊飯器とストープ、電子レンジとテレビなどを一度に使おうとして、電気のブレーカーが落ちてしまった、という経験がある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
では電気使用量を節約すれば電気代が下がるのか、ということですが、それはもちろんそうなのですが、電気を使わないということは日常の様々な局面で制限がかかってしまいます。例えば夏の暑い日にクーラーを使いたくても電気代がもったいないのでクーラーを使わない、という状況にもなってしまいます。真夏にクーラーを使わずに熱中症になってしまった高齢者、というニュースを最近良く聞くかと思いますが、電気代を気にする余り健康を害してしまっては、本末転倒だと言わざるを得ません。
燃料費調整額が上がる
既に何度か説明していますが、現在私達が支払っている電気代には「燃料費調整額」という項目があります。これは火力発電の燃料として使う、原油や天然ガス、石炭などを諸外国から購入・輸送するための費用です。本来原子力発電が中心であればこの費用はあまりかからないのですが、現在日本では多くの原子力発電所が稼働を停止しているため、火力発電に依存してしまっています。そのため、これらの費用が私達の電気代に上乗せされてしまっているのです。
原油の費用ですが、これは一定ではありません。車に乗る方はお分かりだと思いますが、ガソリン代も絶えず価格が変動していて、一定ではありません。原油も同様です。また原油の産出国である中東は、情勢がとても不安定であります。テロや戦闘などが起きてしまった場合、原油を日本まで安全に運んでくるのが困難になります。そうなった場合、安全に運ぶために更に費用が必要になってきてしまうのです。
こうした不安定な要素がある燃料への依存をやめれば、電気料金も安定して値下げされるのですが、それには日本各地にある原子力発電所の再稼働が必要となります。原子力発電所の再稼働は、少しずつ進んでいるとはいえ、完全に以前のように戻るには、まだもう少し時間がかかると言えるでしょう。
基本料金が高くなる
今まで書いてきた通り、電気代は使用した電気量に応じて価格が変動しますし、また原油などの燃料価格に応じて上がったり下がったりします。しかしそれだけではありません。
電気料金には、そもそも「基本料金」が含まれています。これは電気料金のベースとなる項目です。逆に言うと電気を全く使わない月があったとしても、この「基本料金」は支払わないといけないのです。という事は、使用電力量を節約したとしても、燃料費調整額が少なかったとしても、この基本料金がそもそも高ければ、全体の電気代はどうしても上がってしまうというわけです。
ほとんどの新電力会社は、この基本料金を値下げすることで、電気代の価格を下げています。工場電気ドットコムでご提案している新電力各社も、もちろんそうです。基本料金をどれくらい下げられるかは、新電力会社によってそれぞれ違いますが、現在高圧電気をご利用の工場や町工場・製作所の方であれば、新電力に切り替えることで全体の電気料金の8%は削減可能です。
まとめ
電気代が高くなる仕組みが分かれば、電気代を下げる方法もわかるという事で、今回は見てきました。電気使用量を節約するというのは、確かに確実な方法ではありますが、日常の様々な局面で制限がかかってしまいます。特に工場など多くの人が働いているような所では、機械を使わずにガマンする、といったやり方も難しいのでは無いでしょうか。
燃料費調整額は、これは私達がなにか努力してどうなるものでもありません。一日も早く火力発電に依存した現在の状況が終わるように願うしかありません。それであれば、実は「基本料金」を値下げするという方法が、実は一番確実な方法では無いでしょうか。
多くの新電力では、基本料金を値下げすることで電気料金を削減しています。工場電気ドットコムでは、その中でも特に削減幅が高く、かつ安心できる新電力会社をリサーチしており、その中から工場・町工場の皆さまにふさわしい電力プランを、ご提案しております。
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