単純に「工場」と言っても、実はかなり幅広い言葉となります。超大型の工場もありますし、家族で経営しているような小さな町工場も含まれます。今回は特にこの町工場を営んでいる皆様に向けて、電気代を減らすにはどうしたらいいか、という事を書いていきたいと思います。
照明をLEDに切り替える
私達が日常的に最も多く使う電気は、なんといっても光熱費つまり照明でしょう。ということは照明での節電ができれば電気代もおのずと減っていくことになります。
LED電球は特に白熱電球と比べて大きな節電効果があります。まず消費電力ですが、LED電球は白熱電球にくらべておよそ5分の1の消費電力となります。またLED電球の寿命ですが、これは白熱電球に比べておよそ10倍以上となります。LED電球自体の価格は白熱電球よりも高いのですが、その分交換をしなくて済みますので、結果として費用は下がることになります。
蛍光灯に関しては、消費電力はLED電球とほぼ同等。寿命はLEDの半分程度と白熱電球よりは効率がいいのですが、2020年以降蛍光灯の原料となる水銀を利用しての製品製造・輸入・輸出が大幅に規制されることとなります(照明の2020年問題)。そうなりますと蛍光灯の価格も値上がりしていくでしょうし、また利用を継続していくのも困難になっていくでしょう。ですので、現在これから新規で照明を取り付けるのであれば、LEDに切り替えた方が断然お得という結論になります。
冷暖房を見直す
照明以上に電気料金で大きな割合を占めるのが、冷暖房です。特に町工場などでは夏は冷房がほぼ必須でしょうし、冬もやはり暖房が無いと作業にも支障が出てくることでしょう。また冷暖房では無いにせよ、空調設備も日常的に稼働されているのでは無いでしょうか。
まず大切なことは、冷暖房、空調設備に汚れがついていないかどうかです。フィルターなどにホコリがたまってしまうと、それだけで空調設備の稼働効率が悪くなってしまいます。定期的なメンテナンス・掃除は忘れないようにしましょう。また空調設備が古くなっているようであれば、思い切って新しい物を購入した方がいい場合もあります。特に新型のエアコン・空調設備などは節電機能がついているものが多いので、こちらが意識しなくても自動的に節電をしてくれます。
あとは細かいことですが、設定温度が適切かどうか、町工場の広さに足して空調設備のサイズが適切かどうか、冬場であればガスや石油を使った暖房なども併せて利用するなど、対応方法は様々に考えられます。もちろん町工場自体の断熱も見直した方がいいでしょう。
作業時間を見直す
例えば夏場であれば昼間に作業をするのではなくて、夕方から夜間に作業するようにすれば、その分冷房の設定温度などを多少上げることが出来ます。また電気を使う時間を少しずつずらすことで、いわゆるピークカット・ピークシフト的な節電を行うことも可能です。
とは言えピークカットやピークシフトは、電気の利用量を常に監視していないとなりません。そのためには専用の機械やシステムなどが必要になる場合があります。そうした機械を導入しても十分な節電効果が見込めるのであれば、やった方がいいかとは思います。しかし常に電気の使用量を監視するのはそれだけ手間がかかる作業ですので、ある程度大型の町工場でないと簡単にはオススメできない方法ではあります。
新電力に切り替える
もっとも確実な方法は、やはりなんといっても新電力に切り替えるということでしょう。新電力は電気代の基本料金を削減することで、電気代全体を減らすことが可能です。更に今まで紹介した方法と併せての節電も可能ですので、より大きく電気代の出費を減らすことが可能です。
しかし一点だけ注意しておきたいことがございます。一般的な工場などはいわゆる「高圧電気」を利用しており、その場合電気代の「大幅な」削減が期待できるのですが、小さな町工場などでは一般家庭などと同様に「低圧電気」を利用している事も多々あります。低圧電気を利用していても新電力に切り替えることで電気代を安くすることは可能なのですが、その場合高圧電気の場合よりも電気代の値下げ幅が小さくなってしまいます。
それでも少しでも電気代を安くしたい、ということであれば、まずは私達工場電気ドットコムまでご相談ください。町工場の皆様のご要望を受け止めて、新電力会社と交渉をしていき、より安い電気代をご提案させていただきます。高圧電気、低圧電気、どちらでも対象としております。
ご相談、お問い合わせ、お見積りなど手数料は一切必要ございません。まずはお気軽にお電話かメールにてご連絡ください。