トヨタによる「電気自動車の年間350万台販売を目指す」発言の衝撃

昨日12月14日、トヨタがEV(電気自動車)の発表会を行いました。そこでトヨタが電気自動車に本気を出した、という事が話題になっています。

ITmedia NEWS:トヨタ、バッテリーEVに本腰 15車種を一斉披露、2030年までに30車種展開へ

トヨタ自動車が、完全に電力のみで走行するクルマ「バッテリーEV」(BEV)に本腰を入れる。同社は12月14日、2022年発売予定のBEV「bZ4X」以外に、開発を進めているトヨタ・レクサスブランドのBEV15車種を披露した。SUVタイプからセダン、スポーツカーなどを複数のモデルを2025年ごろまでに順次投入するとしている。

30年までにトヨタのBEVを30車種投入し、同年までにグローバルで年間350万台の販売を目指す。併せて、レクサスブランドも2030年までに欧州や北米、中国でのBEVのシェア100%、グローバルで100万台の販売、2035年にはグローバルでBEVのシェア100%を目指すと発表。

現在日本は電気自動車の面で、海外から大きく差をつけられてしまっています。生産ももちろんですが、そもそも日本ではなかなかEVの需要が伸びていない、というのも原因でしょう。例えば先日も書いたばかりですが中国では、電気自動車の需要が急速に拡大してきており、それに伴って生産も拡大してきています。

中国で電気自動車が急成長の秘密とは?

しかしトヨタの今回の発表はかなり「本気」だと思っていいでしょう。「2035年にはグローバルでBEVのシェア100%を目指す」という発言は荒唐無稽に見えますが、逆に言うとそれを実現するための作戦や展開などは既に考えてある、と見ることが出来ます。特にEV車を「30車種」展開する、というのは選択肢を増やすという意味もあり、多くの需要が見込めるのでは無いでしょうか。

もちろん実際にどうなっていくかは様子を見ていく必要があると思いますが、今回の発表によりEV車業界が大きく変わっていくのは間違いないといえるかもしれません。