電気はいまや私達の生活にとって、無くてはならない物になっています。もしも電気が止まってしまったとしたら、日常生活はもちろん、企業活動、生産活動、流通活動など、私達の生活に関わってくるありとあらゆる物が立ち行かなくなる事でしょう。電気の無い生活というのは、もはや考えられなくなってきています。
しかし電気は決して無料では使えません。毎月の電気代、電気料金が必要になってきます。特に日々大量に電気を使う大企業や工場、町工場などであれば特に電気代については悩みの種になっていることかと思います。
そのような企業、工場、町工場など製造業の皆様を主な対象に電気代を値下げすることが出来るサービスとして、この工場電気ドットコムを立ち上げました。企業、工場、町工場など製造業の皆様が、現在高圧電気を利用されていれば新電力に切り替えることで、電気料金を平均して8%程度値下げすることが可能です。この「新電力への切り替え」は法律で決められた正当な手段ですし、決して怪しい方法ではありません。法律に触れるような行為でもありません。新電力切り替えでの電気代値下げは、いまや電気消費者である私達の正当な権利だと言ってもいいでしょう。
しかし残念なことですが、いわゆる「新電力」に対して、まだまだ皆様から十分な理解が得られていない、というのが現状です。工場電気ドットコムとして多くの需要家の皆様とお話をさせていただきましたが、皆様まだまだ新電力に対して大きな誤解をされているという事を痛感しております。そこで今回は、新電力の誤解を払拭することを目的として、記事を書いていきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願い致します。
新電力の誤解:1 電気の質が悪くなり機械が使えなくなる
「新電力に切り替えると、今までと違って電気の質が悪くなる。機械なども今までと同じように使えなくなる。」
このように心配される方がとても多くいらっしゃいます。私が話をしてきた感触では、もしかしたら一番多いかもしれません。
断言します。新電力に切り替えたからといって、電気が不安定になるような事は一切ありません。電気を使う機械なども今までと全く同じように利用可能です。
この画像は、発電所から各オフィスや家庭までの電気の流れを示したものです。発電所で発電された電気は、まずは一旦超高圧変電所に集められます。そこから更に一次変電所、中間変電所、配電用変電所などいくつかの変電所を経て、一般の工場や町工場、ビルディング、オフィス、一般家庭などに送電されていきます。
ここでのポイントは「電気は発電所から直接届くわけでは無い」という事です。もし電気が発電所から直接届くのであれば、原子力発電所、火力発電所、水力発電所、太陽光発電所、風力発電所などから送られてくる電気は、それぞれ電気の質が異なっているかもしれません。しかしそれらすべての電気はまずは超高圧変電所に送られて、全てまとめられてしまい同じ質の電気になってしまうのです。
上水道を考えていただくと、いいかもしれません。私達の飲む水は、雨水であったりいくつもの川や湖の水であったりなど、元を辿ればそれぞれ違う水質の水です。しかしそれが浄水場に集められて、そこでまとめられて消毒作業などが行われます。そして飲料に適した水質の水となった段階で、上水道に流されて蛇口を経て私達の所に届くようになります。そしてまとめられてしまった水は、もう元の川の水や湖の水などのように水質で分けることは出来ません。全て一定の同じ質の水なのです。電気もそれを同じことだと考えてください。
従来の地方電力会社でも、新電力会社でも、扱っているものは全く同じ品質の電気です。送電線なども従来のものをそのまま利用しています。電気会社を切り替えたからといって、電気の質が変わるという事は一切ありません。だから現在使っている家電製品や機械なども、そのまま使い続けることができるのです。買い替えたりする必要は全くありません。
新電力の誤解:2 停電の回数が増えるようになる
「新電力に切り替えると、電気が不安定になる。場合によっては停電が増えることになる。」
これもやはり多くの需要家の皆様が心配されていることの一つです。
結論から言いますと、これもやはり絶対にありません。新電力に切り替えたからと言って、停電が増えるような事は決してございません。
これも理屈としては先程と同じです。地方電力会社と契約をしていようが、新電力と契約をしていようが、送電線を伝わってくる電気は全く同じ質の電気です。それぞれ発電された段階では質が違っているかもしれませんが、超高圧変電所にまとめられた段階で、全ての電気は一つに混ぜられてしまい、均質な電気になってしまいます。それが各所に均等に配分されるわけですから、新電力にしたからといって電気が不安定になるような事は、理屈からいって決してありえません。
そもそも「電気の質」とは、電気の周波数のことを指します。送電線を送られてくる電気は、全て周波数が一定になるように保たれているのです。ですから隣の家の電気の質はいいが、うちの電気の質は悪い、というような個別に電気の質が変わってくるような事は、決してあり得ないのです。もしも近所の家で電気が使えていて自分の家だけ停電が起きてしまっているとしたら、その原因は電気によるものでは無く、受け取る側の問題、例えばブレーカーが落ちていたり、電球が切れてしまっていたり、などが考えられます。
逆にもしも「あの会社の電気に切り替えると停電が増えますよ」などと言って、電気会社を切り替えさせようとする会社などがあったら、それは100%悪徳な会社だと思っていいでしょう。悪徳会社の中には消費者の皆さんの不安を煽って、自社の利益を不当に獲得するような所があります。くれぐれもそういう詐欺的行為には騙されないように注意してください。
新電力の誤解:3 高い工事費がかかる
「新電力に切り替えると、送電線なども変えないといけないので、工事費がかかってしまう。結果として料金は何も変わらない。」
なるほど、そう思われる方がいるのも無理は無い事なのかもしれません。
しかしこれもガセネタだと断定していいでしょう。地方電力から新電力に切り替えたとしても、送電線などを切り替えたり、なんらかの工事をしたりする必要はありません。
新電力の最大の特徴は「今までどおりの環境で、電気代が安くなる」ことだと言っていいでしょう。今までどおりの発電所で、今までどおりの変電所で、今までどおりの送電線を使い、今までどおりの機械がそのまま使える、しかし電気代は安くなる、というのが新電力の最大の特徴です。ですから新電力に切り替えるからといって、そのために専用の工事などをする必要は一切ありません。
ただしなのですが新電力に切り替えるタイミングで、場合によっては電力メーターを新型のスマートメーターに付け替える必要があります(現在旧型の電力メーターを使っている方のみ)。誤解しないでいただきたいのですがこれは「新電力に切り替える」からメーターを付け替えるのではありません。電力メーターを新型のスマートメーターに付け替えるという作業自体は、元々新電力とは無関係に現在進められている作業です。いわば、新電力に切り替える「ついでに」行う作業となります。その点はあらかじめ、ご了承ください。
このスマートメーターへの付替え作業は、完全無料にて行います。費用など一切かかりません。また作業時間もほんの30分程度となります。作業の間、電気が止まったりするような事は決してございません。どうぞご安心ください。
新電力の誤解:4 機械やシールなどを買わないといけない
「電気代が安くなる!を謳い文句にして、様々な営業がやってくる。中にはこの機械を買えだの、このシールを貼れば電気代の節約になるだの言ってくるところもある。だからそうした電気代値下げを謳ったものは全て怪しい物だと思っている。」
なるほど、確かにそのような怪しい商品を売りつけんとするために、電気代の値下げを餌にしている怪しい業者がいるのは確かです。
新電力に切り替えるにあたって、新しい機械やシールなどの品物を別途購入する必要はありません。完全無料で切り替えが可能です。
先程も書きましたが、新電力の最大の特徴は「今までどおりの環境で、電気代が安くなる」だという事です。工事の必要も、何も付け足す必要も無いのです。今までと全く同じ環境で、電気代を安くすることが可能です。
ただし一部の節電方法の中には、何らかの商品を購入する必要があるのも確かです。シールで節電が出来るかどうかについては、残念ながらその知識はありませんが、例えばいわゆる「ピークカット」「ピークシフト」を行うために、現在の電気利用量を測定するためには専用の機械やアプリなどが必要になる場合がございます。「ピークカット」「ピークシフト」とは、電気の最大利用の時間をずらして、電気代基本料金を意図的に安くしようという方法なのですが、その最大利用の時間を知る事は普通の方法ではまず不可能な事となります。それを知るために機械であったり、あるいはアプリであったりなどの利用が必要になります。
しかし繰り返しになりますが、これらは「新電力」とは全く無関係の節電方法です。逆に言うと新電力を利用しないで確実に電気代を安くしようと思うのであれば、別途機械であったりアプリであったり、何らかの商品が必要になってくる事もあるかもしれません。しかしそれらの購入費用が電気代の削減額を上回ってしまうようであれば、それは果たして節電効果があったと言えるのでしょうか。
工場電気ドットコムをご利用いただければ、手数料や初期費用など一切無料にて電気代を安くすることが可能です。節電のためにわざわざ何かを購入しようとお考えであれば、まずは私達にご相談ください。ご相談、お問い合わせ、お見積りも全て無料にて受け付けております。
新電力の誤解:5 新電力会社は倒産する危険性が高い
「あの新電力会社は経営が危ない。このままだと倒産しますよ。だから今のうちに私達の所に切り替えましょう。」
そのような営業をかけてくる業者も、少なからず存在いたします。また実際に経営状態の危ない新電力会社というのは、残念ながら確かに存在いたします。
有名なところでは、2016年4月に当時新電力でシェアが5位だった「日本ロジテック」という会社が倒産をしています。その他にも大東エナジー、福島電力、エレトス電気など、経営不振を理由に新電力業界から撤退している会社は、いくつもあります。ですので、新電力だから倒産の危険性が無い、という事は決してありません。ただ一つだけ確実に言えるのは……。
新電力会社が仮に倒産したとしても、電気は止まることなく供給し続けられます。
契約をしている新電力会社が倒産をすると、すぐに自分の所の電気が止まってしまう、とご心配の方を多く見かけますが、そんな事は決してありません。新電力会社が倒産したり、何らかの事情で経営を続けられなくなったりした場合、すぐさま地方電力会社から代わって電気が供給されるようになります。これを「電力の常時サポート」と呼び、法律で定められた仕組みです。
実は私はかつて一人だけ、契約していた新電力会社が倒産してしまった、という方にお会いしたことがあります。しかしそんな状況でも、電気は全く止まらずにいつも通りに電気を使い続けることが出来ていたそうです。更にその方は、電気を普通に使い続けていたので、新電力会社が倒産した事すら気づかなかったそうです。後になって電気代の明細書が新電力では無く地方電力会社から来るようになったのを見てそこで始めて、新電力会社の倒産を知ったとのことです。
逆に言うと、もし新電力会社が倒産したとしても、契約者はそれに全く気づかないままに電気を使い続けることが可能だ、という事になります。しかしそのまま地方電力会社を使い続けるのであれば、新電力会社の安かった電気料金プランが地方電力会社の電気料金プランになってしまい、値上げしてしまう事は必至です。
工場電気ドットコムでは、そもそも倒産しそうな新電力会社や経営状態が危ない新電力会社などは、決して皆様にお勧めはいたしません。現在400社以上ある新電力会社の中から、安心・安全に利用できる新電力会社だけを厳選して、ご提案しております。しかしそれでも万が一という事はあります。その万が一に備え、常に新電力業界の情報を収集するようにして、もしもご契約された新電力会社が倒産しそうになったり経営危機などに陥ったりした場合、早い段階でそれを察知するように勤めます。その上で改めて、別の新電力会社へと切り替えるようにご提案を差し上げます。これが工場電気ドットコムとしての、アフターサービスの一つとなります。ですので、どうぞご安心して、工場電気ドットコムまでお問い合わせください。
最後に
「新電力」という耳慣れない言葉を聞くと、怪しいものだと思って身構えてしまうのは、ある意味当然の事なのかもしれません。しかし実は新電力そのものは、既に2000年からスタートしており、20年近い歴史を持っています。つまり現段階での新電力は、すでに20年近くのキャリアを積んだものですから、トラブルなどへの対応も、それなりに積み重ねているものです。そう考えると「怪しい」とか「未熟だ」などのイメージが、実は間違ったものである、という事がお分かりいただけるのでは無いでしょうか。
それでもまだ新電力へ対する不安をお持ちの方は、検索サイトなどでどうぞお調べください。新電力に切り替えて、電気が使えなくなったり機械が使えなくなったりするようなトラブルは、一切出てこないかと思います。仮に新電力でのトラブルが出てくるにしても、それは違約金の問題であったり、あるいは新電力を名乗る詐欺会社とのトラブルであったりする場合がほとんどです。つまり料金の問題がほとんどで、電気そのものに関してのトラブルというものは、一切見つからないかと思います。
新電力は「今までどおりの環境で、手数料無料で電気代が安くなる」手段です。ですので、それに付け込んだ悪徳業者が少なからず存在するのも確かですが、それ以上に確かな業者が多く存在しています。その事をどうぞ忘れないでください。
ご自身で良い新電力と悪い新電力の区別をつけるのが大変である、という事でしたら、まずは私達工場電気ドットコムまでご相談ください。工場電気ドットコムでお勧めしている新電力会社は、安心・安全に電気を利用できる所ばかりです。倒産や経営危機などの心配もございません。
ご相談、お問い合わせ、お見積りなどは全て無料にて受け付けております。また工場電気ドットコムとしては、皆様から手数料などは一切いただいておりません。皆様が安心・安全に電気をお使いいただけることが、私達にとって最大の喜びです。