明けましておめでとうございます。2019年になりました。本年もこの工場電気ドットコムを、どうぞよろしくお願いいたします。
さて2018年は、電気代が値上がりを続けていった年でした。「どんどんと値上げを続けていく燃料調整費」でも書きましたが、昨年一年間で燃料費調整単価が1kwあたり2円近くも値上がりをしています。燃料費調整単価の値上げは、電気を大量に使うところであればあるほど大きくなります。日常的に大量に電気を利用される工場や町工場などであれば、特に大打撃だったのでは無いでしょうか。
実際昨年後半あたりから、この工場電気ドットコムにお問い合せを多くいただくようになりました。それだけ皆さん、「電気代が上がってきている」というのを、実感されたのだと思います。それでは2019年は、果たして電気代はどうなっていくのでしょうか?値上げを続けていくのでしょうか?それとも値下げするのでしょうか?
結論から言ってしまいますと、2019年もこのまま電気代は「値上げを続けていく」ものと思われます。仮に値下げするような事があっても、それほど大幅には下がらないでしょう。実際昨年末に大手電力各社全社がこの2月から値上げをする、という報道が出てきております。
上にも書きました通り、燃料費調整単価が数年ほど前から値上げを続けています。この状況を打ち破るような「何か」が起きる可能性、例えば現在可動を停止している原子力発電所が再稼働をして燃料費調整が必要なくなる、はほぼ無いと思われます。もし原子力発電所の再稼働などで燃料調整費が値下がりするような事があったとしても、再生可能エネルギー賦課金があります。そちらも実は値上げを続けていますので、原発の再稼働の恩恵を得ることが出来ても、それほど大きくないであろうという事は想像に難くありません。
一体この電気代値上げ傾向は、いつまで続くのでしょうか?あくまでも私の考えですが、この電気代値上げ傾向はおそらく2020年までは続くと思います。
2020年には東京オリンピックがあります。オリンピックともなれば、日本全国で電力消費量がかなりアップする事が見込まれます。電力会社はそれに備えて、対応をしなければなりません。その対応に関する様々なコストが、私達の電気代に跳ね返ってくるだろう事が予想できます。
また2020年には「発送電分離」もあります。発送電分離とは、電気の「発電や販売」と電気を送る「送電」を、別の会社が行うようすることです。詳しくは、以前書きました「2020年に実施される「発送電分離」とは?」を参考にしてください。
「発送電分離」が行われることで、電気業界に自由競争が促され結果として電気料金が安くなる、という意見を耳にすることがあります。確かに長い目で見れば、安くなる可能性はあるかもしれません。しかし日本に先立って発送電分離を行っている先進諸国、ヨーロッパ各国やアメリカでは発送電分離を行った直後には、ことごとく電気代が「値上がり」をしています。そうした例を見るかぎり、発送電分離を行って日本だけが電気代が値下がりをするという考えは、私から見れば楽観論以外のなにものでもないと思わざるを得ません。また発送電分離は日本でも初めて行われる事なので、それに伴ってやはり多少の混乱が発生すると思います。その混乱に対するコストとして、電気代が値上がりするという事は十分ありえると思います。
そしてもうひとつ、忘れてはならないのが2019年の消費税増税です。私達が支払っている電気代にも、当然消費税が含まれます。今まで8%だったものが10%となるわけです。当然その分は値上がりをすることとなります。
このように2019年から2020年にかけては、現状電気代が値上がりをする要素ばかりである、という事が言えます。このような状況では、節電対策として電気消費量を少なくしようといくら頑張っても、期待したほどの値下がりにはならないでしょう。
私達工場電気ドットコムでは、電気代の基本料金を値下げする方法をオススメしております。電気代の基本料金を下げれば、かなりの電気代節減が期待できます。しかし電気代の基本料金を値下げしても、燃料調整費や再生可能エネルギー賦課金などが値上がりを続けている現在では、総額としてみると思ったほどの値下げ額にはならないかもしれません。しかしだからこそ、今のうちに基本料金だけでも値下げしておくことが肝心です。
2020年までは電気代の値上げが続くだろうと書きましたが、逆に電気代の値上げがそういつまでも続くということは、まずありえません。いずれどこかのタイミングで、必ず値下がり傾向になると思われます。今の段階で電気代基本料金を値下げしておけば、電気代全体が値下げ傾向となった時に、必ず大きな恩恵を得ることが出来ます。後になって有利に働きます。
また電気代の値下げチャンスは、一度切りではありません。工場電気ドットコムをご利用されて新電力切り替えを行った皆様にはアフターサービスとして、今後より電気代の値下がりチャンスが訪れた時には、即座にその事をご提案さしあげます。タイミングさえ合えば二度三度と、電気代を値下げすることが出来るでしょう。
正直いまの電気代が厳しい状況は、まだまだ続くことと思います。このような状況では、皆様のご期待されるような電気代削減額をお出しできないこともあるかもしれません。私達の力不足を痛感いたします。しかしそれはどこの新電力会社であっても、同様の状況だと言えるでしょう。だからこそ、今の段階で可能な電気代の削減方法=基本料金の削減、を行っておくことは、決してムダではありません。
工場電気ドットコムはあなたの電気のパートナーです。新電力会社の代理店でありますが、皆様のような工場・町工場の代理店として新電力各社と交渉をしていく、というスタンスでおります。お問い合わせ・お見積りは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。ただ「詳しい話を聞きたい」という事だけでも構いません。