新型コロナウイルスにより一ヶ月以上に渡って緊急事態宣言が出ました。その間仕事などは、可能な限りは在宅で行った方も多いかと思われます。こうした在宅勤務や離れたところでの勤務を「テレワーク」と言うのですが、そうしたテレワークを今回のことで始めて経験された、という方も多かったと思います。
今回のテレワークは、半ば仕方なく行われたものであり、なかなか慣れない方も多かったのでは無いでしょうか。しかし今となっては逆に、ずっとテレワークでもいいのでは?と思っていらっしゃる方も結構いらっしゃるかと思います。しかしそんなテレワークですが、実はちょっとした「罠」が潜んでいました。
ファイナンシャルフィールド:テレワークで3~4月の電気使用量が増えた人が6割!ひと月あたり電気代約1700円の増加
さらに、「テレワークを始めた」人について、2020年3月15日から30日間の電気使用量を昨年の同じ期間と比較すると、「電気使用量が増えた」と回答した人は59%にのぼりました。
昨年と使用電力量の増加率と比較してみると平均136%で、電気代に換算すると平均1700円増えています(電気代を1kWhあたり27円で換算)。在宅で仕事をすることで、照明やパソコンなどを使用する時間が増えたためと思われます。
「テレワークをしていない」人では「電気使用量が増えた」のは43%で、「テレワークを始めた」と回答した人より16ポイント少ない結果に。しかし、テレワークをしている、していないにかかわらず、外出自粛で在宅時間が増えたことにより電気代が増えた人が多いようです。
PR TIMES:「新型コロナ対策によるテレワークと電気代の関係性に関する調査」を実施 ~全体の約半数が新型コロナ対策による在宅時間増の影響で電気代が増加 月平均で1,700円~
「自宅にいる時間が増えた」ことで、電気の使用が増えたと思う家電について質問したところ、68.9%で「照明」と「テレビ」がトップとなる結果となりました。続いて、「スマホ・携帯電話・ゲーム機などの充電」(56.2%)、「パソコン」(47.7%)等が続く結果となりました。照明の消費電力は、エアコンやホットカーペットといった暖房・冷房器具に比べて少ないものの、例えば、8畳用の家庭用蛍光灯タイプのシーリングライトを使用した場合、蛍光灯の消費電力が75Wとして1時間使用すると2.025円となります。(消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代27円/kWhで計算)、普段より8時間在宅時間が増え、在宅勤務期間が20日間だったとすると照明の電気使用量だけで一か月間で約300円増えることになります。
在宅で仕事をする、という事は当然ですが電気などは自宅の電気を利用することになります。その分自宅の電気代が上がってしまった、というのはある意味当然のことなのですが、驚きの結果であると言えるでしょう。
もちろん仕事で利用した以外の電気代も上乗せされているでしょう。記事中にあるように、照明を使う時間も増えたでしょうし、またテレビを見ながら作業をしていた場合は、テレビの電気代も上乗せされます。またちょっと時間が空いた時には、テレビゲームなどをされた方もいらっしゃるでしょう。増えた分の電気代全てが、仕事による物ではありません。
しかし仕事で使った分の電気代、例えばパソコンやWEB会議などで利用した分の電気代などは、本来でいえば企業側の負担となるべきなのでは無いでしょうか?電気代だけではありません。仕事に使ったパソコンやその他の消耗品なども、同様に企業側に請求するべき物のはずです。
今回は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けてのこと、つまり急に決まったことなので、そうした場合の電気代をどうするか?というのはほとんどの企業で決まっていなかった事だと思います。しかし新型コロナウイルス自体はまだ完全に消滅したわけではありませんので、また今後緊急事態宣言が発令されないとも限りません。そうした時に電気代やその他の仕事に関連する費用をどうするか、というのは今のうちに決めておいた方がいい事でしょう。