小平市の工場にお伝えしたい漏電の怖さについて

小平市について

東京の多摩地域北部にある街が、小平市です。武蔵野台地の西側に位置していて、青梅街道、五日市街道、小金井街道、府中街道、西武線やJR武蔵野線などが通っているため、交通には恵まれています。

元々水が少ない地域だったのですが、江戸時代に玉川上水が作られたことで、水を安定的に得ることができるようになり、そこから発展するようになっていきました。江戸時代には新田開発が行われ、農業が発展してきました。明治時代以降も農業中心の街でしたが、関東大震災以後、宅地開発が行われ住宅地として発展。また軍事施設も置かれたことから次第に住民の数も増えていきました。高度経済成長期には都営住宅の建設が進み、また日立やブリジストンなどの大規模な工場も建設されていきました。

そんな小平市にある工場・町工場の皆様にぜひとも知っておいていただきたいのは、漏電についてです。

漏電について

漏電とはその名のとおり、電線などのトラブルで電気が電気回路以外のところに漏れてしまっている状態のことです。通常であれば電気器具には、漏電が起きないようなんらかの対策がされていますが、トラブルにより電気が漏れてしまうことがあります。たとえ日常的に普通に電気を使っていたとしても、漏電が起きる可能性はあります。

漏電が起きてしまった場合に心配される事はいくつかあります。まずひとつは「感電」の恐れです。皆さんご存知のとおり、人体が電気に触れてしまうと感電をしてしまいます。一瞬だけであっても痺れてしまうなどの被害がありますが、高電圧の場合などは例え一瞬であったとしても、火傷やそれ以外の障害が残ってしまう可能性があります。そして最悪の場合、死に至ってしまう事もあります。特に漏電している機械のある床が水で濡れたりしていると、水を通じて感電してしまう事もあります。十分に注意しましょう。

心配されることの2つ目は「火災」です。電気が漏れることで、火災が発生してしまう事が十分懸念されます。特に漏電を起こした場所のそばにホコリがたまっているような場合、そのホコリに引火して大火事になってしまう、というケースがあります。火災が発生した場合、自分だけでなく近隣の住宅や住民の皆さんにまで被害を与えてしまう可能性があります。くれぐれも注意しましょう。

漏電で心配されることの3つ目ですが、それは「電気代が高くなってしまう」という事です。電気が漏れているということは、電気を使っているという事に繋がります。漏電した分だけ電気の使用量が増えてしまうので、その分電気代が上がってしまうのです。何時も通りに電気を使っているのに、請求書の額が突然跳ね上がった、という事があったら、まずは漏電を疑ってみるのがいいでしょう。

また漏電した電気の量があまりにも多いと、電気のブレーカーが反応して電気が止まってしまうこともあります。そうなった場合には、落ち着いて漏電の原因を探しましょう。

漏電には様々な原因があります。住宅や建物の雨漏りや劣化、家電製品の劣化、ネズミなどの小動物が電線ケーブルをかじってしまうという事もあります。実際に平成24年から平成28年の間に小動物が原因と思われる漏電事故が、78件も発生しています。くれぐれもご注意ください。

では実際に漏電を見つけた時には、どうしたらいいでしょうか。上にも書いたとおり、漏電した電気製品を触ると感電する恐れがあります。まずは専門の方に連絡をして、点検なり修理をしてもらうのがいいでしょう。決して素人が触らないようにすることが肝心です。どうしても漏電している機械に触らないといけない場合は、絶縁体であるゴムの手袋をするようにしましょう。

漏電を防ぐための対策としては、まずは電気製品が水に濡れないようにすることです。耐水加工がされているものは大丈夫ですが、そうでは無い場合には外で使うような場合には必ず屋根などの下で、雨が当たらないようにする事が大切です。もちろん触る時に濡れた手で触らないようにすることも大事です。雨漏りなどに備えて、屋根の点検を定期的に行うのもいいでしょう。特に台風などの前には忘れないようにしましょう。

ホコリも漏電には大敵です。プラグやコンセントにホコリが溜まっていないかどうか、定期的に掃除をしましょう。また電気コードは折れたり束ねた状態で使ったりしないことが大事です。折れたままで使っていると、そこから漏電する可能性もあります。

また基本的なことですが、アース線をつけておく事も大切です。アース線は電流を地面に放出することで、漏電による感電を防ぐ役割を持っています。漏電の際の感電のダメージを減らすために、アース線は必要です。特に水回りで使うような電気機器では必ずアース線を設置するようにしておきましょう。

それからいわゆる「タコ足配線」も、漏電の危険があります。コンセントがショートして、火災が発生しやすくなります。タコ足配線はくれぐれもやめるようにしておきましょう。

漏電は電気製品を使っている以上、常に危険がつきまとっています。だからこそその対策をしっかりとしておき、また何かあった場合には、すぐに専門家に相談するように心がけておきたいですね。