震度6強の地震により90万戸以上が停電

2021年2月13日午後11時8分ころ、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生いたしました。東日本大震災から10年目が目前だったので、驚いた方もかなり多かったのでは無いでしょうか。幸いにも津波は発生しなかったのですが、関東と東北地方で一時的に90万戸以上で停電が発生いたしました。

朝日新聞:東北・関東地方で92万戸が停電 震度6強の地震の影響

福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、東北地方と関東地方の計約92万6千戸で停電が起きている。東北電力の停電情報サイトによれば、14日午前0時現在、岩手県で約2万1200戸、宮城県で約7200戸、福島県で約6万2300戸、新潟県で約300戸が停電。東京電力パワーグリッドによると、関東地方の1都6県と山梨、静岡両県で14日午前0時現在、計83万5460戸で停電が起きている。

毎日新聞:地震による停電全て解消 最大12県で95万戸

電力各社によると、13日午後11時15~20分ごろ、地震の影響で東北、関東両地方を中心に計12県で最大約95万戸が停電したが、14日午前までに全て解消した。

媒体により世帯数に差がありますが、それだけ規模の大きい停電だったということでしょう。そしてこうした停電が起きることで気付かされるのは、停電は発電所別に起きるのでは無く、地域全体で発生することがほとんどだ、ということです。つまり新電力の発電所を使っているところだけ停電する、というようなことは起きないのです。

この地震の影響で福島第一原発では、特に異常は発生しませんでした。また火力発電所は点検のため11基が一時的に停止となりました。

NHK NEWS WEB:地震 火力発電所 11基が停止【14日午後4時】

経済産業省によりますと、福島県と宮城県、それに茨城県内にある火力発電所では、今回の地震を受けて設備の点検作業を行っているため、14日午後4時の時点で、11基が停止しています。

いずれにしてもこうした災害の際には、電気や水道などのライフラインが止まってしまうという恐れがあります。それを防ぐためには、電気であればかなり余裕を持った発電体制を作っておかないとなりません。地震はこれからも何度も来るでしょうから、そうした対策は必要不可欠だと思います。