電気代が静かに値上がり?何故今世界的に電力不足なのか?

先日のことですが、このようなテレビ番組を放送していました。

テレ東プラス:電気代が静かに値上がり…その影響は?世界的な電力不足の真相を追う:ガイアの夜明け

世界でも深刻な電力不足が起きていた。電力の23%を風力発電で得ているスペインでも、去年の秋は風の量が少なかったため発電量が減少。電気料金も去年から1年で2倍に跳ね上がり、生活に大きな影響が出ていた。電気代高騰に対する抗議デモの主催者は「電気代を払えない世帯が増加している。その間も大手電力会社は収益を伸ばし続けている」と話す。

スペインでは、時間によって3つの料金が設定されている。平日の昼や夕方から夜にかけては高く、深夜や土日は安く設定されているが、電気の使用量を気にしながら生活しても、毎月の電気代は1万5000円を超える。

一方の中国では、政府が電気代を厳しく管理している。国民の生活への影響が大きいとして、家庭用の電気料金の値上げは見送られ、都市部の電気代は比較的安定している。

現在世界的に電気代が値上がりを続けています。記事にもあるようにスペインでは、電気代が1年で2倍になってしまったそうです。もし同じようなことが日本で起きてしまったら、大変なことになるでしょう。しかし同様のことが日本で起きないという保証は、実はどこにもありません。

現在世界的な流れとして、再生可能エネルギーによる発電を進めています。しかし再生可能エネルギーは、これも何度も書いていますが、安定して大量の発電をするという事には長けていません。結局再生可能エネルギーは他の発電に頼らざるを得ないのですが、そこで現在注目されているのが、液化天然ガスつまりLNGによる発電です。多くの国が発電のためのエネルギーとしてLNGに注目した結果、このLNGの価格が高騰しています。LNGを購入するための費用が巡り巡って、私達の電気代高騰に結びついてしまっているのです。

こうしたエネルギー不足、電気代高騰を解消する方法は、実はとても簡単で既に結論が出ています。それは「原子力発電所」を利用することです。原子力発電は大変コストに優れた発電方法です。また太陽光発電や風力発電などは自然のエネルギーに頼ることになるため、どうしても発電量が不安定になってしまいますが、原子力発電ではそうした気候などの外部的要因で発電量が増減することもありませんので、安定した発電が期待できます。

いかにして安定した電気を大量に供給するかという問題は、私達の生活に直結してくる問題です。真冬に大停電が発生してしまっては、多くの人が凍死してしまうかもしれません。もちろんそうならないように電気会社では、なんとかして電気を供給しているのですが、現在の方法ではとにかく費用がかかってしまうのです。

いずれ大きな被害が出る前に少しでも早く、安定して大量の電気を供給できる原子力発電所を再稼働させていくことが、私達の生活を豊かにさせていくことに繋がっていくことになるのです。