以前このようなタイトルで、コラムを書きました。そして季節はめぐり今年ももうすぐそこまで冬がやってきています。来るべき冬に備えて、もう一度冬の節電方法をチェックしておきましょう。
冬のオフィス、工場などでは、業務が始まる朝に照明やエアコンの電気が一斉に入ります。そこが最初の電力消費のピークとなります。続いて夕方になると暗くなってきて、追加の照明が入るため、そこが二番目の電力消費のピークとなります。このように冬の電力消費は、朝夕の二回あるのが大きな特徴となります。なのでこの二回の電力消費をいかに節約するかが、冬の節電対策のポイントとなります。
エアコンの節電
まずはやはりなんといっても、エアコンなどの暖房です。エアコンは特に電気を使うので、節電を考える際には真っ先に手をつけるべきところでしょう。どれくらいの節電効果が見込めるかというと、冬の暖房での温度設定を1℃低くすると、およそ10%の消費電力が削減できると言われています(もちろん利用環境によって異なってきます)。夏の場合は冷房の温度設定を1℃高くすることで、およそ13%程度の消費電力の削減になります。
特にエアコンは運転を開始した直後が、一番多く電力を消費します。なので電力消費のピークを抑えるためには、使わない部屋の暖房は入れないようにしたり、またエアコンをつける順番を少しずつずらしていく、などの対策が有効です。
また暖かい空気は、部屋の上の方に上がっていく性質があります。なので扇風機で風を部屋の上方に送るようにすれば、空気が循環して、暖かい空気が部屋の下の方まで降りてきます。こうすれば設定温度が少し低くても、高い暖房効果を得ることが出来ます。
またエアコン自体の掃除も、しっかりと行っておくべきでしょう。フィルターにホコリがたまっていたりすると、それだけで暖房効率が落ちてしまいます。フィルターの掃除は定期的に行うようにしましょう。特に新しい機種では、自動的にフィルターの掃除を行ってくれるものがあります。特にエアコンなどは新しい機種ほど、節電のことも考えて作られています。15年前の機種では、最新の機種と比べて消費電力が五倍近くにもなってしまう、というデータもあります。エアコン本体が高くても、買い替えることで結果的に節電につながる場合もあるので、思い切って買い替えてしまうのも一つの手段だと言えるでしょうね。
エアコン以外の暖房
エアコン以外の暖房として、ストーブがあります。ストーブは狭い所をすばやく暖めるのに、とても効果があります。ただし電気消費量が高くなってしまうのが、欠点だといえるでしょう。ですのでストーブは電気では無く、ガスや石油などにするというのも一つの手段です。ガスストーブや石油ストーブも暖まるのが早いのが特徴なので、エアコンの補助的に使うのもいいかもしれません。もちろんその場合、確かに電気代はかかりませんが、代わりに石油代やガス代がかかるという事をお忘れなきように。
エアコンもそうですが暖房を使う際に気をつけておきたいのが、窓ガラスから部屋の熱が逃げてしまうということです。せっかく暖房を入れても、窓ガラスがそのままでは部屋が冷えてしまいます。窓ガラスには厚いカーテンをつけて、暖房の熱が逃げないように気をつけましょう。
照明の節電
冬は夏に比べて昼間の時間が短くなり、代わりに夜の時間が長くなります。ということは暗くなる時間が長いということなので、おのずと照明を使う時間も増えてきます。実は冬場の電力消費量は暖房よりも照明の方が割合が高い、という分析結果もあります。
照明の節電というと真っ先に思いつくのは、使わない電気は消しておくということでしょう。また電力消費量のピークをずらすためには、朝、照明をつけるのを少しずつずらしたり、夕方少し早めに照明をつけたりしていく、という方法も考えられます。
例えば昼間は照明をつけずに、自然光を利用するという手段もあります。しかしそうなるとカーテンを開けないといけないので、上に書いた暖房の節電方法と矛盾してきてしまいます。暖房の節電を取るか、照明の節電を取るかは、ご自身の環境によってどちらを取るか、決めておくしか無いでしょう。
現在オフィスや工場で蛍光灯や白熱電球をご利用の場合、LED電球に取り替えるという手段もあります。LED電球の値段は、この数年でかなり下がってきました。また消費電力量も、蛍光灯や白熱電球よりも、ずっと抑えることが出来ます。電球を買い替えるついでに、LED電球に切り替えてみてはいかがでしょうか?
冬の節電の注意点
このように冬には様々な節電方法があります。しかしあまりにも節電にばかり熱心になるあまり、暖房の設定温度を下げすぎて風邪をひいてしまったり、照明を必要最小限しかつけなかったために、書類が見えづらくなったりしてしまっては、本末転倒だと言えるでしょう。何事にも共通しますが、節電に「無理」は禁物です。くれぐれも出来る範囲で、少しずつやることがコツです。
工場電気ドットコムであれば簡単に電気代が安くなります
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